2020/1/17

黒柳徹子さんが広報大使に! 伝統芸能を発信する国家プロジェクト「日本博」本格始動。

文化庁と独立行政法人 日本芸術文化振興会が中心となって、2019年から、日本が誇る様々な文化、「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を展開するプロジェクト「日本博」を実施しています。

2020年1月15日には記者発表会が都内で行われ、黒柳徹子さんが日本博広報大使に任命されました。

「外国の方たちにもわかっていただけるように」

日本博では、「縄文から現代」、そして「日本人と自然」というコンセプトの下、「美術・文化財」、「舞台芸術」、「食文化・自然」、「デザイン・ファッション」など様々な分野にわたって、日本が誇る文化を国内外へ発信します。

その日本博広報大使に、ユニセフ親善大使などの経験があり多方面で活躍する黒柳徹子さんが就任しました。会場では、萩生田光一文部科学大臣が「任命書」を交付する、任命式が行われました。

(左)黒柳徹子さん (右)萩生田光一文部科学大臣

任命書をしっかり受け取った黒柳さんは、「(日本の文化を)若い方たちにも、それから外国の方たちにもわかっていただけるように頑張るつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と笑顔を浮かべました。

さらに、ニューヨークで着物を着て歩いていたら多くの注目を浴びたというエピソードを交えながら、

「着物をもっと、日本の若い子たちにもですけど、外国の方たちにも知っていただきたいと思っております」

と、広報活動への意気込みを話しました。

黒柳さんに任命書を手渡しした萩生田大臣は、

「本日の(黒柳さんの)ご就任を契機に、オリンピック・パラリンピックが開催されるこの年から広く国内外の皆様に、よりいっそう日本文化に興味をもっていただければ幸いです」

と話し、日本博広報大使としての黒柳さんの活躍に期待を寄せました。

伝統とテクノロジーの融合

東京オリンピック・パラリンピックに向けていよいよ本格的に始動する日本博。その幕開けとして、2020年3月14日、東京国立博物館にて「オープニング・セレモニー」が開催されます。

セレモニーは第1部と第2部に分かれ、第1部では、アイヌ古式舞踊である「鶴の舞」とミュージカル「刀剣乱舞」を鑑賞できます。第2部では、記念公演「月雪花にあそぶ―日本の音と声と舞―」と題し、歌舞伎、能、文楽、琉球芸能など、多くの舞台芸術が披露されます。

伝統芸能とプロジェクション・マッピングなどのテクノロジーアートが融合し、新たな表現で再構築された日本の伝統の魅力を目の当たりにできるイベントです。

日本芸術文化振興会・理事長の河村潤子さん

日本芸術文化振興会・理事長の河村潤子さんは、オープニング・セレモニーの内容を紹介した後、日本博の楽しみ方について「(ある文化の)背景とか、その時代にどんな暮らし方をしていたのかというのが(知識として)入ってくることで、また理解や面白さが深まるかと思います」とコメントしました。

「縄文から現代」、そして「日本人と自然」というコンセプトの下、日本の文化を国内外へ発信する大型国家プロジェクト「日本博」。普段、日本に住んでいながらなかなか触れることのない、伝統芸能などの文化を深く知る良い機会になりそうです。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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