資生堂ジャパンが20~50代の働く女性を対象に2週間にわたって行った「働く女性の生活リズムと睡眠の実態調査」の結果、知らず知らずのうちに睡眠中に覚醒している「無自覚夜更かし」が2回以上発生している女性が約8割にのぼることがわかりました。
さらに、就寝時間が不規則であるほど睡眠中、無自覚に覚醒している人の割合が多いことも明らかになりました。
40代は3.9回
調査期間中、睡眠アプリで測定された対象者の"無自覚夜ふかし"の発生回数は平均3.7回、約8割(77.2%)が2回以上発生していました。平均を上回ったのは30代と40代、30代は4.1回、40代は3.9回と多発しています。
生活リズムと"無自覚夜ふかし"の発生回数が深く関係していることも明らかになりました。就寝時間帯が「かなり規則的」な人と「不規則」な人で、"無自覚夜ふかし"の発生回数を比較すると、 3回以上発生している割合は、圧倒的に「不規則」な人が高く、「かなり規則的」な人とでは1.7倍の開きがありました。
このような結果をうけ、体内リズムの乱れが肌に及ぼす影響も検証したところ、睡眠中に5~10分程度の睡眠中断は、自律神経機能やホルモン分泌リズムを変化させ体内リズムを乱し、翌日の肌のみならず、1週間後の肌にまで影響を及ぼしていることが明らかになったのです。
睡眠中断で体内リズムが乱れると、直後から皮脂の分泌が低下。1週間後には肌のうるおいを示す角層水分量も低下します。
家事や育児、仕事で忙しい女性には耳が痛い結果ですよね。
すなおクリニック院長で医学博士の内田 直氏は、今回の調査結果を受けて、
「現代の働く女性たちは、昼間のストレスや疲れからの解放を求めて、ベッドタイム前の時間をつい長く取りすぎてしまう傾向があるようです。特にベッドタイム前に、テレビ、 インターネット、SNSなど、青白光に暴露する時間を取るのは睡眠の質を悪化させる要因になると思います」
と分析。
対応策として、睡眠アプリなど、簡単なスマホアプリでも健康管理が可能な時代なので活用してほしいとアドバイスしています。
(※)調査は、首都圏在住の20~50代有職女性に対し、2019年5月22日~6月6日、202人に対して行われた。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。