今からチェックを
女性がかかりやすいがんで最も多いのが「乳がん」です。今や日本人女性の11人に1人が乳がんになっていると言われ、闘病から仕事復帰した北斗晶さんや闘病中の小林麻央さんなど芸能人の話題も絶えません。他人事では片付けられない病気ですが、誤解も多くあるようです。4つの誤解をまとめました。
検査はマメに
◆誤解その1:巨乳は乳がんにかかりやすい
巨乳は要注意、貧乳は大丈夫!と決めつけないで。バストサイズと乳がんの発症率は関係ありません。
ただ、BMI(体格指数)が30以上の太っている人は、BMIが18.5~25未満の標準体型の人に比べて約2倍のリスクがあると言われています。BMIの計算方法はこちらです。
BMI = 体重(kg)÷( 身長(m)×身長(m))
◆誤解その2:若いと進行が早い
年齢とがんの進行速度は関係ありません。
若くして乳がんを発症した人は、発見が遅れる場合が多く、発見された時にはかなり進行していたというケースが多いようです。若年性のがんは珍しく、印象に残りやすいのも「若いと進行が早い」と誤解を生む原因でしょう。
◆誤解その3:家族に乳がん患者がいないから大丈夫
女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝子検査の結果をもとに、乳がん発症前に乳房を切除・再建手術をしたというニュースは衝撃的でした。このニュースで、「乳がん=遺伝性」のイメージを持った人も大勢いるのではないでしょうか。
でも、米国の統計では遺伝性乳がんの患者は全体の5~10%と言われています。家族や親戚に乳がん患者がいないから大丈夫と過信するのは早すぎます。
もちろん家族に乳がん患者がいたら、遺伝の可能性があるので検査はマメに行うのがよいでしょう。若くして発症するのは遺伝性の場合が多いという特徴があります。
◆誤解その4:男性だから大丈夫
男性にもおっぱいはありますよね。乳がん全体の症例のたった1%とレアではありますが、男性にもリスクがあります。60~70代に多いのが特徴です。
女性よりもしこりを見つけやすいですが、「女性限定」だと思っていると発見が遅れてしまうので注意が必要です。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。