出雲あきらの演劇Life
トニー賞授賞式に22回出席している唯一の日本人、出雲あきら氏が今注目のお芝居を紹介。演劇評論家でありながら現役広告マンでもある出雲氏独自の視点で、ビギナーさんにもぴったりな1本を紹介します。
2017/3/14

トニー賞受賞の抱腹絶倒ミュージカル・コメディ 「紳士のための愛と殺人の手引き」が日本初上陸!

「紳士のための愛と殺人の手引き」

2014年のトニー賞で作品賞・脚本賞ほか4部門を受賞した新作ミュージカルが日本に初上陸します。

エドワード朝時代(1900年頃)のイギリスを舞台に、伯爵継承順位8番目の男が、継承順位上位の邪魔者たちをあの手この手で排除していくドタバタコメディ。その殺される様はあまりにも面白おかしく、劇場が笑いの渦に巻き込まれます。

市村正親が8回殺される?

この作品の大きな魅力は、殺される8名を一人の役者が早代わりで演じ分けることです。ブロードウェイでは伝説の俳優ジェファーソン・メイスが演じました。この1人8役というのは、男性、女性、男性と女性の中間のような役まであり、これを見事に演じ分けたジェファーソン・メイスは、トニー賞主演男優賞を文句なく受賞しました。正直なところ、作品の出来は主演のジェファーソン・メイスの演技力に負うところが多く、日本でこの役を演じられる俳優はいないと思われていました。

ところが、このとんでもない役を演じることができる俳優が、日本にもいたのです。演劇界のレジェンドと言っても過言ではない怪優、市村正親です。彼であれば、ブロードウェイの舞台を超える演技を見せてくれるに違いありません。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]抱腹絶倒の物語は......。
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