2016/10/14

映画「GANTZ:O」/フル3DCGで実写さながらの映像美 GANTZファン納得の仕上がり

掛け値なしに絶賛できるレベル

(C)奥浩哉/集英社・「GANTZ:O」製作委員会

渋谷や大阪の町並みが忠実に再現された空間で、非日常的なアクションと人間ドラマが展開する。観客をうまく誘い込む上質な娯楽作品だ。フル3DCGのリアルな町で、日本の妖怪たちが攻撃してくる。ユニークな映像表現。最新兵器で妖怪と戦う東京チームは苦戦するが、大阪チームは傍若無人に暴れ回る。殺伐とした描写が続く中、大阪チームのシングルマザー・山咲杏(M・A・O)と加藤の淡い恋愛が作品に深みを与えた。

フル3DCGアニメの分野で、日本は海外に先を越された印象がある。しかし、「GANTZ:O」の質は掛け値なしに絶賛できるレベル。ハリウッド大作「パシフィック・リム」や「アイアンマン」などの要素をうまく吸収し、徹底的に物語を絵で見せ切る。なにより「GANTZ」の世界観とフル3DCGの相性が抜群。ファンも納得の仕上がりだ。

「GANTZ:O」(2016年、日本)
総監督:さとうけいいち
監督:川村泰
声の出演:小野大輔、M・A・O、郭智博、早見沙織、池田秀一
2016年10月14日(金)、全国公開。作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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