2016/3/19

30代女性記者のシャンプーを使わない「ノー・プー」日記 かゆさと禁断症状に打ち勝てるか?【1週間目】

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以前ご紹介した、お湯のみで洗髪してシャンプー剤を使わない美髪法"ノー・プー"。読者の皆さんからもいろいろ反応をいただきました。

"ノー・プー"と聞いて、あり得ない、ではなく「髪洗わなくていいの? それで美髪が手に入るの? 素敵!」とポジティブにとらえた記者。そこで、実際にチャレンジ! シャンプーなしの生活、始めてみることにしました。

ズボラ者に、ノー・プー生活は吉とでるか? それとも――。これは30代女性記者がカラダを張ってお送りする「ノー・プー」リアル日記です。

料理NG? 試行錯誤の1週間

みなさんは、髪の悩みはありますか? 私の場合は、頭皮の痒みです。特に30代も後半に入ってから、忙しかったり睡眠不足が続いたりすると頭皮の痒みが強くなるということを繰り返してきました。

「シャンプーが合わないのかな?」とシャンプージプシーのごとくCMでよく見る市販のもの、オーガニック系、行きつけの美容院で使っているもの、と色々試してみましたが、結果は大差なし。さらに今年に入り、側頭部にちらほらと出てきた白髪も気になりだしました。

今は伸ばしかけのショートで、1年くらいカラーリングはしていません。髪質は美容師さん曰く「量が多くてキューティクルがしっかりしている」。ようするに硬めの髪ということでしょうか。いわゆる"猫っ毛"ではありません。

【3/9 Day0】最初から飛ばし過ぎ? 湯シャンもせず寝る

通勤電車で人々の髪を観察してしまう。駅にいたホームレス風のおじさんの髪がふさふさなのを確認。もしかして、ノー・プー効果? この日は入浴するも髪を全く洗わずに就寝。今後私はどうなるのか、不安とワクワク半分半分。

【3/10 Day1】朝から髪が気持ち悪い

やはり頭周辺がもやあっと気持ち悪い。夜には頭皮が痒くなってきた。お湯で洗う湯シャンを実行。お湯の温度は35度。いつもは40度の設定なので、冷たく感じる。泡立ちがないので、なんだか不思議な感じ。汚れが落ちたのかよく分からない。

【3/11 Day2】起きたらボンバーヘアー

朝、ごわごわの衝撃ボンバーヘアになっている。頭皮の根本の方は脂っぽい感じ。シャンプーしないから整髪料は使いたくないので、やむなく水で濡らして爆発を抑え込む。

翌日は土曜日で家族以外の人に会う予定もなかったので、夜は思い切って湯シャンもせず就寝。

【3/12 Day3】家族に「私の髪クサイ?」と確認

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「うーん、まだ臭くない。まだ行ける」とのこと。どんな会話だ......。

しかし、夕飯に炒めた肉が!油のニオイが! こびりついているような気がしてならない。シャンプーしたい衝動にかられるが、ぐっと我慢。湯シャンするもなんとなくニオイが消えていないような気がする。揚げ物したらさらに酷いことになりそうだ。

この感じだと焼き肉も中華料理も厳しいなあ。「もう煙モクモクの店で焼肉とか食べられないのかな......」と暗い気持ちになる。

そういえば、湯シャンの前のブラッシングが重要なんだっけ。明日は湯シャン前にクシで髪を梳いてみよう。

【3/13 Day4 】枕からおじさんのニオイが! 

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ショックすぎて悲しい気持ちに。頭皮がギトギトしている。そして痒い! はっきり言って(はっきり言わなくても)気持ち悪いよ......。シャンプーしたいよ......。弱音を吐き始める。

「まだ4日目。もう少し頑張ろうよ」と自分を慰め、湯シャン前にクシで丁寧にブラッシングすることに。浴室に置いてあるシャンプーに思わず手が伸びそうになるが、思い留まる。

洗髪後のタオルドライはいつもより優しく、時間をかけて。そして髪の根本がしっかり乾いたことを確認して就寝。事態が改善することを祈る。

【3/14 Day5】ブラッシングの効果を確認

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朝の髪、ボンバってない! ブラッシングの効果か、丁寧に乾かしたおかげか、しっとりまとまっているし痒みもないぞ。これは行けるかも知れん。

夜、湯シャン。ブラッシングには時間をかける。「髪短いから必要ない」と思って普段よく梳いてなかったけど、ブラッシングには"汚れを落とす"という役割があるそう。髪の長さは関係ないのね。

※画像は左「ブラッシング前」と右「ブラッシング後」。ツヤもでるし、ほこりも落ちます。

【3/15 Day6】わがままヘアーが言うことを聞きだした

つやがあるけど、なんか根本がギトッとしている。明らかに髪を洗っていない感じなので、ヘアピンでごまかす。アレンジしやすいことにビックリ。いつもならピンがずれてきてすぐ崩れてしまうポンパドールも、1日ご無事でした。日本でも外国でも昔の女性が髪を結っていた理由がなんとなく分かった(気がする)。

頭のニオイも気になる。人ごみで風上に立ちたくないレベル。

夜は湯シャン。髪を耳を結んだ線のあたりで上下2ブロックに分け、まず耳から下の地肌を指の腹で丁寧に洗ってから、上部も同じように。髪が多いから(?)分けた方が洗いやすい。お湯の温度は、高い方が汚れが落ちるらしいので、39度に上げてみた。

【3/16 Day7】お酢のリンスに挑戦

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ん? 痒くないし、ボンバってもないし、ギトギトした感じも治まってきたぞ! 皮脂の過剰分泌などピークは過ぎたか?

トリートメント代わりになるというお酢のリンスに挑戦。洗面器のお湯にお酢を小さじ1杯ほど。料理に使う純米酢です。浴室にお酢の香りが広がる不思議。

お酢リンスしたとたん、髪がふわっと軽くなりびっくり。そして乾かすと普通にさらさらな感じに。これ、コンディショナー使った感じに近い。

■1週間の感想■

「お湯で流すだけ? 楽じゃん!」はマチガイでした。むしろ、ブラッシングを丁寧にしたり、汚れが落ちているか指の腹で確認しながら流したり、優しくタオルドライしたり、きちんと根本が乾いているのを確認したりと、手がかかります(少なくとも記者にとっては)。

もしかしたら、シャンプーしている時も、泡や香りで"キレイになったつもり"になっていただけかも知れません。きちんと汚れを落とせていたかは疑問です。やはり美に近道・楽な道なんてないのね......というのが1週間の感想です。

ノー・プーで髪は変わるのか、はたまた変わらないのか長い道のりになりそうですが、またご報告します! 

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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