2016/1/ 8

わざわざ食べに行きたいお出かけスイーツvol.2 焼きたてのタルトと淹れたてのコーヒーのペアリング【横浜・元町】

bancyo-2-micafe-to-20160108-01.jpg

昨今、自家焙煎珈琲が大ブーム。とくに昨年はコーヒー界のAppleと呼ばれるカリフォルニアの「ブルーボトルコーヒー」が東京・江東区に海外初出店し、「サードウェーブコーヒー」ジャンルが確立した。しかし、厳選した豆を自家焙煎したコーヒーを丁寧にドリップして提供するというスタイルは日本には従来からある珈琲喫茶文化でもありお家芸!

そんなサードウェーブコーヒーと自家焙煎喫茶店という、両方の良さをとったのが横浜・元町の「ミカフェート」だ。

タルトとコーヒーのセットはとてもリーズナブル

コーヒーハンターと称される川島良彰氏のお店で国内9店舗目となるが、他の店舗と異なるのは「Cafe con Tarte」(スペイン語で"コーヒー&タルト"とい意味)というコンセプトの下、焼きたてのタルトと淹れたてのコーヒーをペアリングして提供。コーヒーに合わせるデザートはタルトのみという、全国的にも珍しい試みのカフェなのである。※写真右が川島良彰氏。

bancyo-2-micafe-to-20160108-02.jpg

川島氏というと、シャンパンボトルに入った、200グラムで1万円以上もいる珈琲豆と、JAL国際線で提供される「グラン クリュ カフェ」にメディアが注目し、セレブでプレミアムなコーヒーのイメージが強いが、「Cafe con Tarte」はタルトとコーヒーのセットメニューが980円でとてもリーズナブル。

クレームダマンド(アーモンドクリーム)のパートシュクレ(タルト生地)を二度焼きした香ばしいタルト。栗、木の実やナッツ、コンポートした洋ナシやリンゴ、あんずなどが揃う。イチゴなど酸味があって甘い生のフルーツは、コーヒーに合わないというこだわりから、ショートケーキのようなフレッシュフルーツのケーキやタルトはメニューにない。それぞれのタルトに「コーヒーハンター」シリーズから8種類のコーヒーを組み合わせて提供してくれる。

タルトにはなんとナイフ&フォークは用意されない。敷かれている紙で包み手掴みで食べる。タルトを掴んで口に運べば、タルトの香もダイレクトに楽しめる。コーヒーの香りを楽しむように、タルトも食べて欲しいという提案である。

bancyo-2-micafe-to-20160108-03.jpg

ナッツとダークチョコレートのような風味とほろ苦さ、そして穏やかな酸味の「プロ・フラグア(コロンビア)」と、くるみとコーヒーヌガークランブルの「くるみのタルト」の組み合わせ。くるみの香ばしさとナッティーな味わいのコーヒーが素晴らしいマリアージュだ。

bancyo-2-micafe-to-20160108-04.jpg

こちらは、熟したフルーツの風味に濃厚な甘み、アフターにカラメル香があるコーヒー「レクエルド・デ・イヴァン(コロンビア)」に、栗餡クリームのパートシュクレ生地に栗の渋皮煮と木の実のタルト「栗のタルト」の組み合わせ。栗のほっこりした味わいにカラメル香あるコーヒーがベストマッチ。

bancyo-2-micafe-to-20160108-06.jpg bancyo-2-micafe-to-20160108-07.jpg

1階はコーヒー豆や関連商品、タルトを販売。2階は太陽が差し込むグリーンを感じるナチュラルなカフェ。コンセプト、味わい、佇まい、すべてにインテリジェンスが香る、横浜元町に行ったら寄ってほしいコーヒーショップです!!

bancyo-2-micafe-to-20160108-05.jpg

■SHOP DATA
ミカフェート横浜元町店
住所 :横浜市中区元町2-93 ZALETTA元町II
(横浜高速鉄道みなとみらい線 元町・中華街駅下車3分))
営業時間 10時~19時(年中無休)

スイーツ番長 スイーツ番長

食べ歩きスペシャリスト集団「たべあるキング」代表。強面のルックスとスイーツのギャップと独自のスイーツ評が耳目を集め、テレビ、ラジオ、新聞雑誌、WEBコンテンツ、ソーシャルメディアなどで活躍。テレビコマーシャルの出演、スイーツ&グルメなどのプロデュース等も精力的に展開し、多方面でグルメクリエイターとして活躍している。
著書に「男のパフェ」(日本出版社)、「スイーツ番長の至高の10大スイーツ」(東京書籍)、「手みやげスイーツ100選」(東京地図出版)などがある。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

人気キーワードHOT

特集SPECIAL

ランキング RANKING

Instagram