2015/12/19

ブームの食べ歩きに注意! 「ながら食べ」はその後のドカ食いにつながる可能性

クロナッツにアイスバー、チュロス、パンケーキボールなど、2015年は食べ歩き用のスイーツが原宿や表参道などを中心にブームになりました。見た目もかわいいスイーツを頬張りながら、オシャレな街を散策......。とっても素敵な絵になりそうです。

でも、ダイエット中の人はそのブームには乗らない方が得策かもしれません。

スイーツは太りやすいから? いえいえ、違うんです。最悪なことに、ダイエット中の人が食べ歩きすると、その後さらに高カロリーのおやつをドカ食いしてしまうという恐ろしい研究結果が、国際心理学誌「ジャーナル・オブ・ヘルス・サイコロジー」8月9日号に発表されたのです。

"食べた"とカウントされない、でも実際は...

英サリー大学のジェーン・オッデン教授らのチームは、若い女性60人を対象に、「ながら食べ」を3つのグループに分けて実験しました。内容は、(1)5分間歩きながら(2)テレビを見ながら(3)お喋りをしながら、シリアルバーを食べるというものです。対象者の約半数がダイエット中でした。

「ながら食べ」の後、全員にチョコレート、ポテトチップス、ニンジン、ブドウなどのおやつを出しました。すると、「食べ歩き」をしたグループのうちダイエット中の人は、他のグループのダイエット中の人より高カロリーのおやつを欲しがり、チョコレートを5倍も食べたのです。同じ「食べ歩き」のグループでも、ダイエット中でない人はチョコレートを食べたがることはなかったそうです。

「動きながら食べると、食べているものを十分認識していないか、『体を動かしているから、後で多く食べてもかまわない』と考えた可能性があります」とオッデン教授は分析しています。実際にはカロリーを摂っているにも関わらず、"食べた"と実感できないのが問題のようです。ダイエット中の人は普段無理して食欲を封印しているだけに、「歩いたから平気」とタガが外れてしまうのかも知れません。

オッデン教授は「ダイエット中の人が食事をする時は、意識的に何を食べているか気に留めながら食べることが重要」と指摘しています。ダイエット中でも息抜きは大事です。食べ歩きスイーツを買ってしまった時は、ベンチにでも座ってじっくり味わってくださいね!

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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