帝人は、2015年11月30日、着ることによって肌荒れを防いで、皮膚にうるおいを与える化粧品ウェア「ラフィナン」を開発したことを発表しました。2016年から、日本で初めて化粧品登録をした肌着やインナーシャツを発売します。
その秘密は繊維の中のリンゴ酸に
人間の肌の表面は弱酸性に保つことで細菌の繁殖や水分の蒸発を防ぎ、健康な状態を保っています。ところが、汗をかいたり乾燥が続いたりすると、表面がアルカリ性に傾くことによって、肌トラブルが起きやすくなります。
帝人はこうした肌の特性に着目し、弱酸性成分のリンゴ酸を繊維に染み込ませた化粧品ウェアを開発しました。肌に直接触れるように着用することで、肌を弱酸性に整え、肌荒れを防ぎ、皮膚にうるおいを与えます。洗濯を繰り返しても効果が続くとしています。
まずはデサントのスポーツウエアから始め、ほかのアパレルメーカーにも拡大する予定。自社ブランドでのショーツやブラなどの女性用肌着は、平均価格が3000円程度になる見込みです。
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