知る人ぞ知る名(迷)言「不倫は文化」に、一大ブームを巻き起こした小説「失楽園」。いつの世も許されぬ恋にまつわる話は尽きないものです。実際に不倫にハマった女性の経験談もちらほら聞きますし、意外と身近なものなのかもしれません。
2015年2月、オーストラリアのクイーンズ大学の研究チームが、面白い調査結果を発表しました。特に女性に影響する「浮気の遺伝子」を発見したというのです。
貞淑なハツカネズミも奔放に
研究は遺伝子が男女の性的行動にどう影響を与えるかを調べるため、既婚・未婚合わせて7378人の男女を対象に行われました。過去1年以内にパートナー以外の者とセックスをした人は、男性で9.8%、女性で6.4%いました。そして不倫をした人たちの遺伝子を調べた結果、特に女性に「AVPR1A」(アルギニン・バイプレシンR1A)型遺伝子の特定変異が平均より多いことがわかったのです。
「この遺伝子は、暴力・冷酷・芸術創造・自由奔放・快楽追求・無償の奉仕......など、時に秩序に混乱を及ぼすような積極的な行動に関与することがわかっています。必ずしも不倫専門ではありませんが、これを持つ女性は非常に活動的です。この遺伝子が、パートナーを騙してでも大胆な行動に踏み切る原動力になったと考えられます」と調査チーム主任のブレンダン・ツィーツ博士は話しています。
過去には、ハツカネズミの遺伝子を操作した実験で、貞淑な一夫一婦制のネズミを奔放な自由恋愛のネズミに変えることに成功したという発表もあります。
ちなみに、この遺伝子が男性に与える影響は「離婚」なんだとか。家庭にとってはなかなかやっかいな遺伝子ですが、モメた時の言い訳に使えるかも?
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