いま筆者のパソコンの脇に某大手芸能事務所のクリアファイルがある。所属する俳優陣の顔写真が印刷されているもので、数えてみるとざっと60人いる。みんな同じようにニッコリとほほ笑えんでいるけれど、老舗事務所とあって、掲載されている俳優が個性豊かだ。十人十色、ジャンルの違う美男美女がズラリと並んでいる。
メンバー同士でも名前と顔が覚えれらない没個性
こんなふうに顔つきの違う人たちを抱える事務所もあれば、顔つきが似ている美男美女を取り揃える事務所もある。グラビア系美女だけだったり、ニュアンス美人が多いなど特化しているケースだ。ただ、残念ながら、事務所の稼ぎ頭のタレント以外は、同じような顔に同じような笑顔やポージングなので誰が誰だか区別がしにくい。
これってアイドルもしかり。大人数アイドルグループの全メンバーがそろった写真を見ても、いったい誰が誰だかわからないことがある。写真だけでは仕事をしたことがある子かそうでない子か、正直わからない。名前を見て、「ああ、そうかこの子とも仕事してたな」とようやく思い出す。すみません。
でも、ひとつだけ言い訳。だって宣材写真と実物って結構違うこともあるんだもん。実物の方がよっぽど可愛いこともあれば、別人ですかということも少なくない。
実は当人たちも分からなくなることがあるらしい。某アイドルにメンバーの中で自分の推しメンはいるのと聞いたところ、「ええっと」と言いながら脇にあった一覧表を手にしながら「××ちゃん」と答えた。グループ内でもメンバーの顔と名前がなかなか一致しないってことなのかな。顔つきや雰囲気が似ている子ばかりが集まっているのだから、みんな同じ顔に見えてしまうのも無理はないのよね。
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