2015/10/11

第16回東京フィルメックス、ラインナップ発表 開幕作は園子温監督「ひそひそ星」

アジアなどから新たな才能発掘を目指す映画祭「第16回東京フィルメックス」(2015年11月21~29日)の上映作品発表会見が2015年10月7日、東京都内であった。開幕作品は園子温監督の最新作「ひそひそ星」、閉幕作品は中国ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督の「山河故人(原題)」。

コンペティション部門は同映画祭初のネパール映画「黒い雌鶏」(ミン・バハドゥル・バム監督)など10作品が上映される。日本からは奥田庸介監督の「クズとブスとゲス」が選ばれた。

また、審査員も務める台湾出身の女優シルビア・チャン(張艾嘉)の監督、出演、製作作計3本を上映。監督作の「念念」、自身が製作・出演してチョウ・ユンファ(周潤発)が共演、ジョニー・トー(杜[王其]峰)が監督した「華麗上班族」、出演作「山河故人」と、テーマも切り口も異なる作品がそろった。

特別招待作品にはベルリン国際映画祭金熊賞(最高賞)の「タクシー」(ジャファル・パナヒ監督)、ベネチア国際映画祭出品作のピーター・チャン(陳可辛)監督「最愛の子」など世界的に高評価を受けた作品が並ぶ。

さらに特集上映として台湾から2監督をピックアップ。8年ぶりの新作「黒衣の刺客」が公開中のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督は、初期から中期の代表作3本を紹介。ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督は日本未公開短編など9本(予定)を一挙紹介。ツァイ監督は盟友で俳優のリー・カンション(李康生)と来日する。

コンペティション部門の審査委員長は、韓国釜山国際映画祭ディレクターのイ・ヨンガン氏。イ氏は「私にとって旧知の親友のような映画祭。有意義で楽しい日々を過ごせることを期待している」とコメントを寄せた。

第16回東京フィルメックスは2015年11月21日(土)から11月29日(日)、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇ほかで開催。作品の詳細、スケジュールは公式サイトまで。


記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

人気キーワードHOT

特集SPECIAL