美白、老化防止、そして脂肪燃焼... トマトは史上最強の「女子の味方」だった!
生はもちろん、煮たり焼いたり、ケチャップやソースとしてアクセントにしたり...。毎日の食事に見ない日はないほどポピュラーな野菜「トマト」。おいしいだけじゃなく、トマトに含まれるリコピンやビオチンには疲労回復や美白効果、肌や髪の老化を抑える効果があり、女性には頼もしい存在としても知られています。
そんな偉大で多才なトマトですが、実はもう一つ、嬉しいチカラを備えていることが分かりました。それは"ダイエット効果"。肥満解消の新しい有効成分が含まれていることが、最新の研究でわかったのです。
トマトの効力を最大限「享受」するには...
新しく発見されたのは、脂肪の燃焼を促す働きのある新種の脂肪酸「13オキソODA」。 2012年2月、京都大学の河田照雄教授らの研究チームが、トマトに「13オキソODA」が含まれていることを突き止めました。「13オキソODA」を混ぜたエサを肥満のマウス8匹に4週間与えたら、混ぜないエサのマウスに比べて血液中の中性脂肪が減ったそうです。
人間への応用はまだですが、肥満解消の有効成分として期待が高まっています。
体の老化を進める活性酸素を除去する抗酸化物質「リコピン」、そしてコラーゲンの生成を助け、髪の抜け毛や白髪を改善する働きがあるといわれている最近注目のビタミン「ビオチン」に加えて分かった、脂肪酸「13オキソODA」......。トマトはとことん「女子の味方」だったのです。
このトマトのパワーを最大限に生かして食べるにはどうしたらいいのでしょうか。推奨されている選び方や料理方法のコツをまとめました。
まずトマトの選び方・保存方法です。真っ赤に熟しているものを選びましょう。ヘタと逆のお尻の側を見て、放射状にスジが入っているのがベスト。風通しのよい場所で常温保存すると、熟成を促し、リコピンも増えるそうです。
料理の仕方には3大ルールがあります。
(1)加熱する。リコピンの吸収を最大限にするにはコツは加熱です。熱に強いリコピン。加熱するとトマトの細胞膜が壊れ、中に含まれているリコピンが吸収されやすくなります。ただし、加熱によってトマトのビタミンCが失われるので、ビタミンCを含む食材と一緒に食べることが大切です。
(2)油と一緒に。リコピンは脂溶性の栄養素なので、油と一緒に摂ると吸収されやすくなります。揚げたり炒めたりの油調理をしなくても、トマト煮スープや和え物などに、オリーブやゴマ油をひとたらしするだけでも十分です。
(3)乳製品と組み合わせて。チーズやヨーグルトなどの乳製品との相性が抜群で、リコピンの吸収率がグンとアップします。カプレーゼなど、おつまみでも鉄板の組み合わせですね。手軽に食べるなら、チーズトーストにトマトを載せたり、焼きトマトに粉チーズを振ったりするだけでも。
ところで、今日のサラダは普通のトマトにしようか、ミニトマトにしようか、迷ったことはありませんか? 実は、ミニトマトの方が栄養価は高いのだそうです。たとえば100グラムあたりのリコピンの含有量は、普通のトマトが210ミリグラムなのに対し、ミニトマトは290ミリグラムもあります。ミニトマトをおやつ感覚でつまむのもアリですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。