7割超は「まったく知らない」!サードウェーブコーヒーの気になる実態
厳選、鮮度を徹底管理したコーヒー豆を使用し、バリスタがドリップで1杯1杯いれる「サードウェーブコーヒー」。アメリカで起きたコーヒーブームのうち、3回目に当たることからサードウェーブと呼ばれています。
オープン当初の長蛇の列が"社会現象"にもなったアメリカ生まれの「ブルーボトルコーヒー」はじめ、耳にする機会も増えてきましたが、皆さん、サードウェーブコーヒーってご存知でしたか? マーケティングリサーチのクロス・マーケティングが、首都圏(1都3県)の20代~59歳男女で週に1回以上コーヒーを飲む800人を対象に「サードウェーブコーヒーを知っていますか」と尋ねたところ、「まったく知らない」と答えた人が72.9%と、大半を占めていることが分かりました。
「前年より飲む回数が増えた」のはコンビニ「カウンターコーヒー」のみ
サードウェーブコーヒーを「どのようなものか知っている」と答えたのは、わずか8.4%。「聞いたことがある」(18.8%)を足した「知っている」人でも、27%にとどまりました。"コーヒー界の新たな黒船"「ブルーボトルコーヒー」など、かなりマスコミをにぎわせたと思うのですが、意外にも認知度は低かったようです。
とはいえ、知らなかっただけで関心がないわけではないようです。「ぜひとも利用してみたい」と答えた人は8.6%、「機会があれば利用してみたい」も39.9%となり、約半数となる48.5%が「利用してみたい」と答えました。
利用してみたい人のうち、最も多かった答えは「コーヒーがおいしそうだから」(69.6%)。その一方で、20代女性で多くみられた「話題性があるから」、40代女性から多数挙がった「雰囲気がよさそうだから」など、イメージ重視の答えも案外目立ちました。
コーヒー全体でみると、1年前と比べて「コーヒーを飲む回数が増えた」と答えた人は23.8%にものぼります。「減った」人は6.5%で、コーヒーを飲む回数自体は増えていることになります。
ところが、コーヒータイプ別の内訳をみると、「1年前と比べて飲む回数が増えた」が「減った」を上回ったのはコンビニの「カウンターコーヒー」のみ。気軽に飲めて、しかも結構おいしいコンビニの「カウンターコーヒー」が、「サードウェーブコーヒー」の進出を阻んだのかもしれません。
盛り上がっていたように見えて、思いのほか知られていなかった「サードウェーブコーヒー」。味へのこだわりと雰囲気の良さがもっと伝われば、日本でも人気が出てくるかもしれませんね。
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)
調査対象:20~59歳の男女、週に1回以上コーヒーを飲む人
調査期間:2015年6月13日~15日
有効回答数:800サンプル
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。