チュ・ジフン「この役は自分のものだ」
――影の主役はインチョルという印象を持ちました。また、10キロ増量して役作りをしたと聞きました。
そうですね。物語の鍵を握っている人が重要だと思います。この作品のシナリオを読んですぐ、この役は自分のものだ、と欲がわきました。監督に「私にもこんな一面があります」と伝えたところ、「自分が会った俳優全員が同じことを言ったよ」と返されました。どんな人でも努力します。自分を中年らしく見せる必要がありました。10キロ太るくらい何てことないです。仕事で必要なのにやらない方がおかしいと思います。
――共演者についてはいかがですか。この映画を見て映画「友へ チング」を思い出しました。
私もそう感じました。クラシカルというか。劇中で三人の俳優が一緒に楽しく過ごすような経験でした。チソンさんには本当に感謝しています。彼が中心となってくれたので、自由に演技ができました。拘束時間がとても長い映画でしたが、まったく苦ではありませんでした。「早く終わらせて飲みに行こう」というような雰囲気でした。
――あなたにとって友達とはどういうものですか。作品についてどう感じていますか。
すべてを受け入れてくれるのが友達。相手に対価を求めず、相手の顔色をうかがわず、気がねせずに楽な間柄であれば、良き友と言えるのではないでしょうか。あるのが当たり前のように思って、つい失いがちな大切な縁について、もう一度考えさせられます。この世で自分はどういう人間なのか、と問いかける映画でもあります。
「コンフェッション 友の告白」(2014年、韓国)
監督・脚本:イ・ドユン
出演:チソン、チュ・ジフン
2015年8月1日(土)、シネマート新宿ほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。