ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作「ターミネーター」(84)。主演のアーノルド・シュワルツェネッガーが駆け上がり、09年までに計4本が作られる人気シリーズとなった。
今回の最新第5作「ターミネーター 新起動 ジェニシス」の監督は、「マイティー・ソー ダーク・ワールド」(13)のアラン・テイラー。キャメロン監督の助言を受けながら演出したという。シュワルツェネッガーが3作目以来、12年ぶりにシリーズ復帰したことも話題となっている。
老いたターミネーターがおなじみのキャラクターに絡むのも感慨深い
舞台は2029年の地球。機械軍が支配する世界で、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)率いる人類抵抗軍が死闘を繰り広げている。抵抗軍の勝利が目前となった時、機械軍はコナーの母サラ(エミリア・クラーク)殺害をもくろみ、ターミネーターを送り込む。抵抗軍もジョンの右腕カイル(ジェイ・コートニー)を投入する──。
過去のシリーズ4本を見ていると楽しみが倍増する。シリーズ1本目で描かれた過程を、少しずつ補足しながら忠実に再現。シュワルツェネッガーの登場から肉弾戦の展開、新たなエピソードの追加、時空を越えたターミネーターの戦い。スケール倍増で壮大なSF世界が立ち上がる。
シリーズ1本目から30年たち、シュワルツェネッガーも年を取った。そこを逆手に取り、特殊技術を存分に生かした設定とした。新旧「二人」のターミネーターの迫力満点の対決。老いたターミネーターが、ファンおなじみのキャラクターに絡む場面も感慨深い。人間関係が複雑になったきらいはあるが、ダイナミックな力技は健在だ。
「ターミネーター 新起動 ジェニシス」(2015年、米国)
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、ジェイソン・クラーク、イ・ビョンホン
2015年7月10日(金)、全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。