GWの遊び疲れや、日頃の仕事疲れ、暴飲暴食でなんとなく体がだるい...。この時期は新人でなくとも、だるさが目立つものです。元気の源は「肝臓」にあり、とはよく知られた話。その肝臓を働きを助けるアミノ酸「オルニチン」のすごい効果が最新の研究でより明らかになっています。
その疲れ、非アルコール性脂肪肝かも
しじみなどで知られるオルニチンは、二日酔いや疲れに効くと言われ一気に広まりました。ドリンク剤やオルニチンを凝縮した味噌汁などが人気ですよね。
オルニチンの主な役割は、疲労の原因物質のひとつであるアンモニアの「解毒」。アンモニアが、体内に蓄積してくると、だるさや疲労感が増していくことが知られています。エネルギーの生成や代謝がうまくできなければ、当然パワーも出ません。
オルニチンの効果については、東京工業大学の田川陽一准教授による「ES細胞」を使った実験で実証済み。いろんな臓器になる可能性を秘めている万能細胞と言われているES細胞で擬似的な肝臓を作り、そこにアンモニアやアルコールをふりかけたところ、細胞レベルで「オルニチンがアンモニアやアルコールから肝臓細胞を保護する」ことが判明しました。
つまり、サプリメント等でオルニチンを摂取する事はちゃんと効果があったのです。
協和発酵バイオ・学術研究企画室の西村明仁氏によると、GW明けのこの時期、暴飲暴食して疲れが抜けない人こそ「オルニチンを飲んで先手を打つ肝臓ケアをしていくことが大事」だと話します。
「すでにドイツではオルニチンが肝機能を向上させる薬にも使用されていますし、アジア圏でも医薬品としての認可が進んでいるんですよ」
ちなみに、酒を飲まない人で、慢性的に疲労が溜まっている場合は、「非アルコール性脂肪肝」と言われていて、甘いものが好きで運動不足な人、慢性的に疲れているという人に多いそう。なかなか疲れが抜けない人は、肝臓も疑ってみたほうがいいかも。
活力ある毎日は肝臓ケアから。上手にオルニチンを摂れるといいですね。詳細は、オルニチン研究会サイト、または、研究12 ES細胞由来肝組織を用いた肝保護効果の検証から。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。