原宿の中核を担う原宿神宮前商店会の新年懇親会が、2015年2月5日、東郷神社の和楽殿（渋谷区神宮前）で行われました。
街自体が特別
原宿神宮前商店会 会長の八木原 保さん（右）と、モデルの星名桜子さん。桜子ちゃんの原宿のおすすめはポムポムプリンカフェ
会場には、渋谷区区長の桑原敏武氏、きゃりーぱみゅぱみゅが所属するアソビシステムの代表取締役の中川悠介氏、雑誌「KERA」の生みの親、鈴木真理子さんなど、"原宿の顔"ともいえる方々が一堂に会しました。
原宿といえば、昨年12月、原宿エリア唯一の観光案内所「MOSHI MOSHI BOX」がオープンしたばかり。英語対応スタッフや、訪日外国人向けの無料Wi-Fiなど、海外観光客のサポートにも力を入れた施設です。
原宿神宮前商店会 会長の八木原 保さんも、日経ビジネスに"「世界の原宿」を育てた男"と紹介されたことからも「原宿という街」の注目の高さがよく分かります。
経済産業省の庄子純哉さん（製造産業局 繊維課 課長補佐）も、原宿を「街の存在自体が特別」といいます。「街のブランド力が高いですよね。明治神宮など"和の要素"もちゃんとあって、外国の方は喜ばれると思います。だからこそ自然に人が集まって来るのではないでしょうか」と、その魅力を話してくれました。
地元の人が動かす街
雑誌「KERA」の生みの親、鈴木真理子さん（右）と雑誌「Soup」の元編集長、景山美香さん
Restaurant-I の総支配人、大瀬隆信さん（右）と原宿神宮前商店会 会長の八木原 保さん
会場でとりわけ目立っていたのが、雑誌「KERA」の生みの親、鈴木真理子さんと雑誌「Soup」の元編集長、景山美香さん。
観光客の話になると、「年末年始、竹下通りを両手いっぱいに買い物袋をかかえた外国旅行者いっぱいいましたよ！」と話してくれました。最近では驚く光景でもないようですね。
実は会場で初めて知ったことですが、観光案内所の"発起人"は、東郷神社隣りにある「Restaurant-I （レストラン アイ）」のオーナー、松嶋啓介氏だそうです。松嶋さんは、本場フランスのミシュラン一つ星を外国人最年少で獲得し、フランス芸術文化勲章を持つ世界に認められた料理人です。
「ヨーロッパでは観光所がちゃんとあるのにどうして原宿にはないんだろう」と思い、八木原会長はじめ関係者に声をかけたのだとか。行政ではなく、街に根付く人が発信して動かしているのも原宿らしいですね。
2014年には訪日外国人旅行者1300万人を突破し、原宿でもインバウンド効果は大きくなるいっぽうです。2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向け、ますます"クールで安全なHARAJUKU"に期待が高まります。
＊ 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
