百貨店の人気No.1イベントといえば、何といっても北海道フェア! 豊かな海の幸に山の幸、新鮮なミルクやバターを使った絶品スイーツが並び、毎回長蛇の列ができます。百貨店の中には、開催1週間で数億円を売り上げるお店もあるとか......。
あっと驚くオリジナル商品の開発も
そんなわけで、どの百貨店も気合が入る北海道フェアですが、なんと大丸松坂屋には北海道物産展専任の現地駐在バイヤーがいました。それが「グルメハンター」の異名をとる本田大助さんです。
関西出身の本田さんが、縁もゆかりもない北海道に転勤されたのは、新婚ホヤホヤ1年目のある日。初めは雪かきにも戸惑ったのが、今では休日も奥さんとドライブしながら、知られざる北国の美味を求める熱の入れようです。
そのおかげか現地の人脈も広がり、すでに出来上がった商品を発掘するだけでなく、今までなかった商品を開発する試みも積極的にしています。2014年秋に松坂屋上野店で開催された「秋の大北海道物産展」では、ご当地バーガー「雪みつタルタルジャンボホタテバーガー」をお披露目しました。ジャンボホタテバーガーのおいしさの秘密は、特製「雪みつ」シロップをタルタルソースに使っていること。「雪みつ」の原料は、名前から想像もつかない意外なあるモノなのですが、これについては、2015年1月8日に発行された電子書籍『ヒト・コト・モノ語り(第3部)』で紹介されています。
誌面では、ほかにも函館朝市から直送される新鮮な毛ガニ、ブランド豚「千歳駒里金豚(ちとせくりきんとん)」、夕張のかぼちゃをまるごと使ったスイーツなど、本田さんが紹介してきた北海道グルメの数々と、大量の雪さえ解かしてしまいそうな彼の熱い思いが満載。仕掛け人の思いを感じると、北海道フェアがさらに味わい深いものになりますね。
電子書籍『ヒト・コト・モノ語り』は、百貨店協会が発行。2014年9月から約2か月の間隔で、おもてなしに徹する名物「百貨店マン」を紹介しています。すでに発行された第1部では日本橋高島屋の伝説のコンシェルジュ・敷田正法さんが、第2部では小田急百貨店のスタイリングコーディネーター・川端友季子さんの姿がクローズアップされています。いずれも価格は無料。Google BookおよびApple Newsstandからダウンロードして読むことができます。
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