働く女性たちの2014年はどんな1年だったのか――。女性管理職たちの2014年振り返りをまとめた調査が、2015年1月16日発表になりました。
アンケートは、大手転職情報サイト「リクナビNEXT」が、20~49歳の課長以上の役職につく女性正社員・契約社員500人を対象に行ったもの。
来年も女性管理職は増えない?
まず「2014年仕事で輝いた・活躍した瞬間はあったか」という問いに対しては、7割以上が「何度もあった」「たまにあった」と回答しています。具体的には、
・女性が少ない現場で、今までの努力が実りプロジェクトのチームリーダーになった
・会議で部下に良いアドバイスができ、部下が好成績を収めた
・部長に昇進し、部下とともに仕事をやり遂げた時にお客さまと部下と上司から感謝の言葉をもらった
など、個人だけではなく、チームや部下を巻き込んだ管理職としての活躍についてのコメントが多数みられました。
しかし、2014年の仕事を表す漢字では、「忙」、「忍」、「苦」と、マイナス印象の漢字がトップ3を占め、仕事で輝く瞬間がありつつも、忙しさが負担となっていたことが分かります。
その一方で、2015年力を入れたいこととしては、「年収アップ」、「健康管理」、「ビジネススキルアップ」がベスト3。仕事への期待を表す漢字は、「楽」、「新」、「希」と新年らしい漢字が並んでいるのは頼もしい限りです。
最後に、2015年に自身の職場で女性管理職は増えると思うか、とたずねたところ、増えると回答した人は約4割にとどまりました。理由としては、
・女性管理職が働きやすい制度が整っていないから(29.3%)
・管理職を目指す女性が増えていないから(26.8%)
・優秀な女性社員が増えていないから(25.5%)
という意見が上がり、「時短勤務体制の整備」や「託児所・託児施設の拡充」、「女性の産休・育休の充実」など、子育てをしながら働く環境づくりがこれからも大きな課題となりそうです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。