外国人が好きな日本食といえば、一昔前は「スシ」「テンプラ」で決まりでしたよね。訪日観光客数が過去最高を更新中の2014年、その常識はもう古いようです。リクルートライフスタイルが企画編集する「ホットペッパー」が訪日観光経験者に調査したところ、「実際に食事をした飲食店」「実際に食べておいしかったメニュー」でみごと2冠を達成したのは、日本の国民食"ラーメン"でした。
3分の1がラーメン支持
過去1年以内に日本を観光目的で訪れた人のうち、訪日観光客数上位6位までの国・地域(中国、台湾、香港、韓国、タイ、アメリカ)の600人にアンケート調査しました。
「実際、どんな飲食店で食事をしましたか?」の質問には、約半数の48.7%が「ラーメン店に行った」と回答。「実際に食べたメニューでおいしかったものはなんですか?」の問いでも、全体の約3分の1に当たる32.0%がラーメンを挙げました。2位ランクインの「刺身」は21.8%。「スシ」「テンプラ」に匹敵する有名日本食ですが、ラーメンに11.2ポイント差と引き離されています。
国・地域別でみても、ラーメンは「おいしかったメニュー」として中国以外の全ての国・地域で上位3位内入り。香港、台湾、タイ、アメリカでトップを飾ったほか、香港に至っては半数近くの46%から支持されました。日本で独自の進化を遂げたラーメンは、いまや「日本食の定番」としての確固たる地位を築いたようです。
意外なところでは、人気メニューの「にぎり寿司」(13位)、「そば」(15位)を押さえ、「お好み焼き」が9位とベストテン入り。一歩及びませんでしたが、「たこ焼き」も11位と大健闘しています。日本固有のファストフードともいえるソース味の「粉もん」も、世界に実力を認められたということでしょうか。
日本食の魅力を再確認しに、ラーメン店に行きたくなりそうですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。