カンヌ、ベルリン、ベネチア国際映画祭から日本未公開作を選んで紹介する特集上映「三大映画祭週間2014」が2014年8月16日、東京・渋谷でスタートする。
11、12年に続いて2年ぶり3回目。今回は5作品が公開される。カナダ映画「ヴィクとフロ、熊に会う」(13、ドゥニ・コテ監督)は、13年のベルリン映画祭で映画芸術に新たな視点をもたらした作品に授与されるアルフレッド・バウアー賞を獲得。再出発のため山小屋を訪れた元受刑者二人が、捨て切れぬ過去にさいなまれる物語。
アルジェリア系フランス人のラシッド・ブシャール監督作「ロンドン・リバー」(09)は09年のベルリンで最優秀主演男優賞を獲得。アルジェリア、フランス、英国の合作で、主人公の二人が文化、環境の違いを乗り越え、励まし合うストーリーだ。
イスラエル映画「フットノート」(11、ヨセフ・シダー監督)はカンヌ脚本賞、オーストラリア映画「サムソンとデリラ」(09、ワーウィック・ソーントン監督)はカンヌのカメラドール(新人監督賞)、イスラエル映画「フィル・ザ・ヴォイド」(12、ラマ・バースタイン監督)はベネチア優秀女優賞を受賞。いずれ劣らぬ力作ばかりだ。
また、過去の名作を紹介する「レトロスペクティブ・シリーズ」として5作品を上映。パトリス・ルコント監督の初期代表作「仕立て屋の恋」(89)、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の「恋恋風塵」(86)、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の長編デビュー作「犯人は21番に住む」(42)、ルイス・ブニュエル監督の「この庭に死す」(56)、アルフレッド・ヒッチコック監督の「海外特派員」(40)と、いずれ劣らぬ名作が一挙上映される。
「三大映画祭週間2014」は2014年8月16日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。上映スケジュールなど詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。