日本映画黄金期を支えたスター、市川雷蔵の映画デビュー60周年を記念した特集上映「雷蔵祭 初恋」が2014年8月9日、東京・新宿でスタートする。初めてデジタル化された初期主演作6本を含む46作品を一挙上映する。
映画俳優人生15年で159作品に出演
映画俳優人生15年で159作品に出演し、わずか37歳で夭逝した市川雷蔵。没後45年経た今も人気は衰えていない。今回初めてデジタル化されるのは「旅は気まぐれ風まかせ」(58年、田坂勝彦監督)、「喧嘩鴛鴦」(56年、同)、「花の白虎隊」(54年、同)、「いろは囃子」(55年、加戸敏監督)、「鬼火駕篭」(57年、弘津三男監督)、「二十九人の喧嘩状」(57年、安田公義監督)の6作品。
上映期間中の8月30日(土)には、「ぼんち」、「好色一代男」、「華岡青洲の妻」など6作品で共演した女優・若尾文子がトークショーに参加。撮影の裏話や雷蔵の素顔を語る。7月に東京国立近代美術館フィルムセンターであった「映画監督・増村保造特集上映」では、若尾のトークショーに熱心なファンが詰めかけ、会場に入れなかった約160人がロビーのモニターで鑑賞。センターの入場記録を更新するなど、根強い人気が証明された。今回の雷蔵とのエピソードにも注目が集まりそうだ。
さらに、新宿区が主催する「新宿クリエイターズ・フェスタ 2014」(8月22日~9月7日)と協力。イベントの一つとして新宿からアート作品の魅力を発信していく。「雷蔵祭 初恋」は8月9日~9月19日の角川シネマ新宿ほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。