気分あがらないと思ったら即充電 30分でめぐれる「銀座の屋上」パワースポット
銀座、それもビルの屋上にパワースポットがあることを知っていますか。都心のビジネスパーソンたちが昼休みにでも充電できる手軽で力強いパワースポットは意外に多いんです。ランチタイムや仕事帰りに立ち寄れるかどうか、実際に歩いてみました。
1:アパレル関係者には言わずと知れた不動尊/龍光不動尊(松屋銀座屋上)最初は、松屋銀座の屋上にある「龍光不動尊」(銀座3-6-1)。エレベーターで屋上にあがると目の前にはテラス席が広がっており、その奥に不動尊が祀られています。ご本尊は鎌倉時代から伝わる高野山龍光院の不動明王像。昭和4年に松屋の守護神として安置され、「龍光」は「流行」に通じるとしてアパレル関係者の参拝も多いのだとか。この日も出勤前と思われるスーツ姿の男性が参拝していました。緑の植栽に囲まれ、都心の喧噪のなかでも、静かに手を合わせられます。
2:非常階段を上った先に稲荷神社/朝日稲荷神社(大広朝日ビル屋上)次に向かったのは、松屋から昭和通りに進んだ角地に位置する「朝日稲荷神社」(銀座3-8)。安政の大地震や大正の大津波、関東大震災の被害を経て、昭和60年から現在の大広朝日ビルに鎮座しています。本殿はビルの屋上にありますが、1階の拝殿で参拝をしても、パイプで屋上の本殿にまで伝わる仕組みになっています。エレベーターで最上階の8階まで上がり、さらに非常階段をのぼってたどり着いた屋上に、赤い鳥居が印象的な本殿があります。8階には社務所がありますが、隣りは美容室といういかにも「雑居ビル」感もユニーク。商売繁盛、家内安全、さらには縁結びの神社として知られています。(日曜・祝日は参拝不可)。
3:出世を願う人が引きも切らない地蔵尊/銀座出世地蔵尊(銀座三越屋上)銀座の一等地、銀座三越の屋上にあるのが「銀座出世地蔵尊」(銀座4-6-16)です。ご本尊は、明治の初めに三十間掘の開削中に地中から発掘された地蔵菩薩の石像で、地中から天に近い場所に安置されたことから、「出世地蔵」として大切にされてきました。屋上にあがると、目の前には広いウッドデッキと芝生が広がり、遊びに来た親子連れの歓声が響き渡りますが、その先に鎮座する地蔵尊に静かに手を合わせる人は後を絶ちません。この日も若い男性から着物を着た年配の女性まで次々と参拝に訪れていました。線香や御守り、おみくじなども販売しています。銀座界隈で商売をしている人や出世を願うサラリーマンが多くお参りに来るそうです。
3つのパワースポットを巡る銀座散歩は、女性の足でも30分程度。不思議と疲労感はありませんでした。パワースポットというと、緑が多くて清らかな場所というイメージですが、銀座の真ん中にもエネルギーを感じられる場所があるのですね。銀座の路地を歩き、天に限りなく近い屋上で福運を招く。そんな散歩やデートを重ねてみてはいかが。
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