1994年の発売以来、世界累計1億5000万本以上を売り上げる人気のレーシングカー・ゲーム「ニード・フォー・スピード」。命知らずのレーサーたちが、超高額のスーパーカーを操り、猛スピードで公道を駆け抜ける。同ゲームを原案に、映画用オリジナルストーリーで描かれた。
親友を失ったあげく、無実の罪で投獄
米ニューヨーク州マウントキスコ。父が残した自動車修理工場を営むトビー(アーロン・ポール)は、仲間と非合法のストレート・レースに挑む天才ドライバーだった。しかし、金持ちのライバル、ディーノ(ドミニク・クーパー)のわなにかかり、親友を失ったあげく、無実の罪で投獄される。
仮釈放されたトビーは、全米最大のレース「デレオン」への参加を決意。自身の無実を証明し、ディーノへの復讐を果たすため、開催地・サンフランシスコへ陸路45時間の旅に出る。ディーノはそれを知り、阻止しようと妨害を始める。トビーはレースに間に合うのか。復讐はできるのか──。
見どころは何といっても、爆音を上げて走り抜けるマシーンの数々だ。CG(コンピューター・グラフィックス)に頼らず、極限まで性能を上げたスーパーカー。カメラは車内から、空から、地面から車をとらえ、大迫力のシーンが大音響で展開する。
スコット・ワウ監督が目指したのは「1960~70年代のカーアクション映画へのオマージュ」。「ブリッド」(68)、「フレンチ・コネクション」(71)、「バニシング・ポイント」(71)、「グラン・プリ」(66)、「激突!」(71)などの興奮、懐かしさが胸に迫ってくる作品でもある。
主演は人気ドラマ「ブレイキング・バッド」で注目されたアーロン・ポール。ライバル役のクーパー、トビーに同行するヒロインのイモージェン・プーツは、ともに英国からの起用となった。レースの主催者でマイケル・キートンが出演。サングラスに恰幅いい姿で怪演している。
「ニード・フォー・スピード」(2014年、米国)
監督:スコット・ワウ
出演:アーロン・ポール、ドミニク・クーパー、イモージェン・プーツ、マイケル・キートン、ラモン・ロドリゲス
2014年6月7日(土)、丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。