女性チームで仕事をすることがたまにある。プロデューサーもディレクターも作家もADも全て女性。人事的にこうなるケースもあれば、意図的に女性陣で固められることもある。そういった場合は必ず局か制作会社側の思惑がある。
「女性ならではの視点で作ってほしい」
この女性ならではの視点というものが厄介だ。女性向けの番組でない場合はとくに難しい。女性視聴者に分かりやすく、共感してもらえる点を盛りこめということなんだけど、いったい女性は何に興味を示すのか。ちなみに私たちはこんなことに興味を示すけど...とマーケティングはもっぱら自分たち基軸で、周辺の女友だちや母親に話を聞いたりすることになる。なぜって、もはや自分が女だったなと気付くのは月に1回の現象でしかなくなっているからだ。
親が聞いたら泣きそうな、男が聞いたらドン引きしそうな女たちの日常
いかに女性らしさからかけ離れているかというと、生活パターンを見るとよく分かる。1日中パジャマで過ごしているとか、夜になってきょう初めて人と会ったとか、料理作るの面倒だし出前取るのも面倒、ましてやスーパーに行くなんてカンベン、冷蔵庫に残っていた梅干しを食べただけなどがあるある話になってくる。上部の人たちはこの環境を知っていながら、それでも女性ならではの視点を求めてくるから大変だ。
親が聞いたら泣きそうな、男が聞いたらドン引きしそうな女たちの日常。でも、こんな堕落しているように思える生活でも、実はちゃんと仕事をしている。先日もフリーの女性ディレクターが、39度の熱が出ていても、本編集に間に合わないからと、ブルブル震えながらポカリスエットをお伴になんとかラフ編集を仕上げたと笑いながら話していた。
いくつかの番組をかけ持ちし、その結果が次につながり生活費となっているわけだから、風邪をひいていようがいまいが、とにかく仕事をこなしていかないといけない。そして、自宅で引きこもり作業が続いたかと思うと、全国各地や海外ロケで飛び回ったり、本編集やスタジオ収録前後ともなると、3日ほど帰宅すらできない状況にもなる。
仕事に恋に疲れたから海外にパ~っと遊びに行きたいなんてかわいい事は絶対に言わないし、彼女たちはしない。よくまぁそこまで働けるものだと一緒にいながら感心してしまう。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。