大掃除も年賀状の準備もまったく何もできないまま今年が終わりそうで、まぁこれも毎年のことだもんと、すでに諦めモードに突入している皆さま。仕事納めまでに、大掃除も年賀状発送もなんてできるわけないじゃんと怒りを感じている皆さま。きっと、来年の今頃も同じ状況でイライラしているのに違いなさそうですね。
あ、その前にクリスマスの街を1年のなかでいちばんこの2日間が嫌いと巷のカップルを睨みつつ歩いた、そこのあなた。知り合いたちから「どうせ寂しいクリスマスを過ごしたんでしょお」と笑われながら言われた諸君。もう何度同じことを繰り返して年を重ねてしまったのでしょう。
でも、思ったはず。東京オリンピックまでに新しい家族を作り、子供と一緒に観戦したいと。こんなふうに思っていることとやっていることのギャップをこれでもかというぐらいに残酷につきつけられるのが年末だ。嘆いてもわめいても仕方ありません。はい、これ全部自分がやってきたことですから。
ハル・ベリー、ボン・ジョヴィ、ファイファー、デ・ニーロ...スターたちが届ける奇跡
この時期、オススメしたい映画があります。2011年に公開された「ニューイヤーズイブ」です。大みそかのニューヨークで起こる奇跡のような出来事をオムニバスで描いた映画で、うまいこと話と話がリンクされていて、大小さまざまな奇跡が見事に合致してくるというストーリーです。
ハル・ベリー、ヒラリー・スワンク、ボン・ジョヴィ、サラ・ジェシカ・パーカー、ミシェル・ファイファー、そしてロバード・デ・ニーロと、どれだけギャラかかるのか!という豪華出演陣が織りなす、大みそかの奇跡とはどんなことか。ザッツ・ロマンティックコメディ映画、アメリカ人は大好きよね、こういう話というのがテンコモリになっております。
恋愛あり、親子、夫婦の絆あり、仕事仲間との結束といった話の中で、私が一番好きなのはある中年女性の奇跡です。「達成できなかった年頭の誓い、目標をすべてやりとげたい」と、とんでもないことを1年の最後の日に思いつく。彼女は勤めるレコード会社主宰のVIPパーティーの入場券と引き換えに、メッセンジャーの若者に自分の思いを託す。でも、それは「リゾートのスパに行きたい」「世界一周したい」「とんでもなくエキサイティングなことをしたい」など、1日じゃ絶対に無理なことばかりだ。
ところが、パーティー券に目がくらんだメッセンジャーはユーモアたっぷりのアイディアで女性の目標を次々に達成していくのです。たとえば、世界一周ならば、コロンバスサークルのところにある大きな地球儀の周辺を一周するとか、開幕前のブロードウェイの劇場で宙づり体験をするとか、ニューヨークの観光名所が次々登場する、ちょっとしたニューヨーク観光PR映画でもあります。「ニューヨークが1年でいちばん輝く夜だ」という台詞が出てくるけれど、あの寒い大都会の大晦日を体験してみたくなる映画なのです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。