「これは、当店からお客様へのクリスマスプレゼントです」
そんなことを突然お店で言われたら、あなたならどう反応しますか?
「クリスマスセール」は誰のもの?
冒頭のできごとは、先日友人の家に招待されてクリスマスパーティに出かけたとき実際に起こったことです。
その日、私はスイーツと果物を担当することになっていたので、記憶をたどりながら2つの店をのぞいて手土産を探していました。
2つを比べ、好感が持てた方のお店でクリスマスアイテムを買うことに。そして商品をお会計する際、冒頭のひとこと一緒に、レジの女性がとびきりの笑顔で一口サイズのチョコレートをくれたのです。
当然、私は温かい気持ちになりました。そして帰り道にもう一方の店を見てみて、やっぱり何かが違ったことを確信しました。
なぜなら最初のお店は、「プレゼントセール!」などとうたいクリスマス限定品をこれでもかと並べていて、「当店は今、書き入れ時です」といわんばかり。「ここで買ったらお店にプレゼントするために買っているような気分になりそう...」ここで買わなくてよかったと思いました。
一方で先ほどクリスマスプレゼントをくれたお店は、「お客さまに選んでいただけたことがクリスマスプレゼントです」と言われているような雰囲気です。友人の家に到着して買って行ったチョコレートケーキを渡すときは、こちらまでお店に感謝したいような気持ちになりました。
売っている商品やお菓子自体のクオリティはそれほど変わらないと思うのですが、買うときの心地よさはこうも違うのかと再認識したできごとでした。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。