韓国の大ヒットドラマ「いとしのソヨン」で人気急上昇した俳優、イ・サンユンがこのほど、東京都内で初の来日ファンミーティングを開催した。イ・サンユンは「演技を生涯続けたい」と抱負を語った。
「いとしのソヨン」(全50話)は韓国で昨秋から今春放送され、最高視聴率47%を記録した。イ・サンユンは主人公のソヨン(イ・ボヨン)への献身的な愛を貫く男性を好演。繊細で温かみのある演技で視聴者にアピールした。
台本を読むのがつらかった
設定では主人公を見守る役だが、実際には俳優として先輩のイ・ボヨンに多くのアドバイスを受けたという。イベント前の記者会見で「自分なりに悩み、話し合いながら演じていった。演技を積み重ねることで、だんだん感情表現もうまくなったと思う」と話した。
また、父と娘の複雑な感情がテーマだったため、「(設定上)皆が心の痛みを抱えながらの撮影。台本を読むのがつらかった。今思えば素晴らしい台本で演技ができ、最高の幸せだったと思う」と振り返った。
デビュー8年目の32歳。韓国の東大にあたる名門校・ソウル大物理学科出身。在学中に路上でスカウトされ芸能界に入った。その後は仕事で多忙だったが、今年13年かけて同大を卒業した。「ソウル大を出たからといって、頭がいいわけではない」と謙遜しつつ、「ある先輩に『始めたことはやり遂げなさい。どんな事もそれによる経験で得るものは大きい』と言われた。両親も喜んでくれ、親孝行できたと思う」と語った。
「いとしのソヨン」のように善人役が多い印象だが、「悪役を演じる時は爽快感がある」とも。作品選びでは「観ていて『先が気になる』物語かどうかが重要。演技する自分にも力が湧いてくる。演技は生涯続けたい。人間的な魅力、男としての魅力、演技力。この三つがほしい」と意欲を語った。
記事提供:映画の森
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