2013/9/12

映画「あの頃、君を追いかけた」/台湾、香港で大ヒット これでもかと観客のノスタルジーを突く青春ムービー

10年後、ついに再会 そこであっと驚く展開が

ヒロインのチェンがまたぴったり。台湾での彼女の通称は"オタクの女神"。何でも許し受け入れてくれる、男にとっては夢の存在なのだ。優等生なのに教科書をうっかり忘れるなど、隙のある描写も外さない。オタクにも手が届きそうな、憧れの女神として描かれる。

山あり谷ありの交際を経た2人が、10年後に久しぶりの再会。そこであっとびっくりの展開を経て、美しいエンディングが用意される。青春映画のお手本のような締めくくりだ。

監督は言う。「一番のポイントはヒロイン。とにかく僕が気に入った女性でないと、この映画に『命が宿らない』と思った」。誰もが懐かしく、少しほろ苦く思い出す「あの頃」。監督自身の憧憬が、絶妙な主演俳優2人を得て、青春映画の佳作に生まれ変わった。国や場所を問わず、「あの頃」の記憶は少しだけ美化されて、それぞれの心を温めるのかもしれない。


「あの頃、君を追いかけた」(2011年、台湾)
監督:ギデンズ・コー(九把刀)
出演:クー・チェンドン(柯震東)、ミシェル・チェン(陳妍希)
2013年9月14日、新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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