9月13日公開「ウルヴァリン:SAMURAI」主演のヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ジェームズ・マンゴールド監督がこのほど、東京都内で記者会見した。日本が舞台の作品に、日本びいきを自認するジャックマンは「夢がかなったような気持ち」と語った。
人気SFシリーズ「X-MEN」の中心人物を主人公にした「ウルヴァリン」シリーズの2作目。カナダで隠とん生活を送っていたウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が、過去に命を救った友人の実業家・矢志田の要請で来日。矢志田の孫娘・マリコ(TAO)と恋に落ちるものの、陰謀に巻き込まれ心身ともに傷つく。"不死身の男"が初めて直面する恐怖と戦いを、日本を舞台に壮大なスケールで描く。
真田広之「ジャックマンとのアクションはダンスを撮っているような感じ」
「日本びいき」を自認するジャックマン。この日も「日本が大好きです。人も食事も文化も素晴らしい。そんな日本で撮影ができたのは、夢がかなったような気持ち」と絶賛した。
撮影は東京都内など日本各地で行われたほか、巨大な日本家屋のセットも作られた。真田広之演じる矢志田の息子・シンゲンとの対決は「CG(コンピューター・グラフィックス)を使わない本気のシーン。ウルヴァリンが新しく誕生する物語を撮ることができた」と満足げ。ウルヴァリンのトレードマーク"カギ爪"と真田の日本刀が対峙する場面は「ダイナミックで素晴らしい。アクションにも一つ一つドラマがある」と語った。
一方、真田は今回の作品について「ウルヴァリンが初めて死を意識する。シリーズの中でも非常に重要な物語。舞台が日本の作品に携われて光栄」と感慨深げに話した。ジャックマンとのアクションは「振り付けの一手一手に互いの感情が乗り、迫力あるシーンになった。ファイティング(戦い)なのにダンスを撮っているような、演技を越えたグルーブ(高揚)感があった」と振り返った。
さらに、日本を舞台にした作品のため「日本の描かれ方や脚本、現場で感じたことを監督に伝えた。ウルヴァリンの世界観を崩さず、日本のテイスト(味)が入るよう努力した」と話した。
また、今回が女優デビューとなったモデルのTAOは「人生の新たな扉を開いてくれた監督たちに感謝します。真田さんに弱音を漏らしたこともあったけれど、『君は調理前の鮮魚なんだよ』と励まされ、肩の荷が下りた。私は『まな板の上の鯉だ』と腹をくくれた」と語った。
「日本映画が本当に好きで、多くの影響を受けてきた」というマンゴールド監督。「日本で撮影できてうれしい。アクション大作だけれど、日本の違った側面を見せられると思うので、楽しんでほしい」と話していた。
「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013年、米国)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ
2013年9月13日、TOHOシネマズ 日劇ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。