2013/8/18

香港の鬼才「パン・ホーチョン監督」特集上映 映画祭でチケット完売した「奇想天外ワールド」

香港映画の"鬼才"に迫る特集上映「パン・ホーチョン、お前は誰だ!? 第2弾」が8月24日から、東京・シネマート六本木で2週間限定開催される。初期の短編から最新作まで8作品を一挙紹介。奇想天外な"パン・ホーチョンの世界"が堪能できるラインナップだ。

2年ぶり2度目の特集 「恋の紫煙」2部作に注目

パン・ホーチョンは1973年、香港生まれ。14歳から自主製作映画を撮り始め、92年ごろにテレビ局で脚本家として活動を開始。01年に「ユー・シュート、アイ・シュート」で長編監督デビューした。一筋縄ではいかないストーリー展開、辛らつなブラックユーモア、痛烈な社会批判、独特の映像美などが特徴で、中国返還後の香港映画界を担う作り手の1人として知られる。日本でも東京国際映画祭で特集が組まれるなど、熱狂的なファンも多い。

今回の特集上映は11年に続き2年ぶり2度目。前回も上映された初期の短編「夏休みの宿題 暑期作業』(99)、アダルトビデオを介した青春群像劇「AV」(05)、日本で初の劇場公開作品となった「ドリーム・ホーム 維多利亞壹號」(10)など5作品のほか、ラブコメディー「恋の紫煙」2部作、最新作「低俗喜劇」(12)も新たに加わった。

中でも注目は、人気俳優ショーン・ユー、ミリアム・ヨンのコンビで撮った「恋の紫煙 志明與春嬌」(10)、「恋の紫煙2 春嬌與志明」(12)の2部作。街角の喫煙所で出会った化粧品販売員と年下の広告マンが、香港、北京と場所を移し、恋に仕事に揺れる様子を追う。広東語のスラングを全編に散りばめ、軽妙なタッチで描く都会派喜劇だ。


2013年8月24日から、シネマート六本木で2週間限定開催。作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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