2013/6/20

映画「きっと、うまくいく」/公開1か月、右肩上がりの快進撃!日本人の心をつかんだ"インド流泣き笑い"

インド映画史上最高の興行成績を残した大ヒット作「きっと、うまくいく」が、日本公開から1か月たった今も快調に動員数を伸ばしている。かつて一大インド映画ブームを巻き起こした「ムトゥ 踊るマハラジャ」(98)を彷彿させる快進撃。笑いあり涙あり、観た人を勇気付ける人間ドラマは、日本人の心もがっちりつかんだようだ。

ビル・ゲイツも会いに行った 主役のカーンは「世界で最も影響力のある100人」に

「きっと、うまくいく」は、インド理系大学の最高峰を舞台に、エリート学生3人の青春模様をつづる。インドのトップスター、アーミル・カーン演じる主人公ランチョーを中心に、物語は笑いに涙にロマンスあり、インド得意のダンスシーンありと盛りだくさん。一方で10年後の現在も同時進行。姿を消したランチョーの秘密、居場所を追うミステリーにもなっている。高度成長期を迎えたインドの教育システムへの疑問、貧富の差などの社会問題に触れつつ、観客が登場人物に感情移入し、一喜一憂できるドラマに仕上がった。

日本では特集企画「ボリウッド4」の1作として5月18日に公開。単館でのスタートだったが、公開5週目に入った今も右肩上がりの動員を継続。6月からは上映館を増やして拡大公開している。観客は老若男女幅広く、各映画サイトの「満足度ランキング」でも上位に食い込む健闘。日本での興行収入はすでに昨年公開されたインド超大作「ロボット」(7000万円)を突破し、関係者は「過去最高の『ムトゥ 踊るマハラジャ』(2億円)に追いつき追い越せ」と期待を寄せている。

日本以外でもすでに公開され、世界興行収入は約75億円の大ヒット。スティーブン・スピルバーグ、ブラッド・ピットも絶賛して注目を集め、各国でリメイクが決定した。主演のアーミル・カーンはシャー・ルク・カーン、サルマン・カーンとともに"インド三大カーン"と呼ばれる大スター。米タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」にも選出された。作品を観て感動した米マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏がインドに赴きカーンと対面するなど、各方面で話題を呼んでいる。


「きっと、うまくいく」(2009年、インド)
監督:ラージクマール・ヒラニ
出演:アーミル・カーン、カリーナ・カプール、R・マーダビン、シャルマン・ジョーシー
2013年5月18日、シネマート新宿ほかで全国拡大公開。作品の詳細は公式サイトまで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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