バンドの成功を夢見る若者4人を描いた台湾映画「夢の向こう側 ROAD LESS TRAVELED」主演のヴァネス・ウー、ジミー・ハン、ディーン・フジオカ、エリック・トゥーが公開初日の6月1日、東京都内で舞台あいさつした。
静かだなと振り返ったら、父(サモ・ハン)がいた...
スターを夢見て米国から台湾へ来た青年が、仲間に出会ってバンドを組み、夢をかなえる過程を描く青春映画。出演は大ヒットドラマ「流星花園 花より男子」(01)のヴァネス、香港の大スター・サモ・ハンの次男ジミー、台湾や香港などアジア各地で活躍する日本人俳優ディーンら多彩な顔ぶれ。ヴァネスが設立した製作会社の第1作で、サモ・ハン自身もエグゼクティブ・プロデューサーとして参加。自ら出演もした豪華作品になっている。
この日は熱心なファンが多く駆けつけ、4人は大きな拍手と歓声に迎えられて登場。「一生懸命作った映画。楽しんで観てほしい」(ヴァネス)、「台湾の兄弟たちと一緒に日本に戻れてうれしい」(ディーン)、「日本での上映に心から感謝している。たくさんの皆さんにありがとうと言いたい」(ジミー)と、それぞれ興奮気味に喜びを口にした。
劇中の表情そのままに、和気あいあいと仲の良い4人。撮影もリラックスした雰囲気で進んだそうだが、現場にサモ・ハンが来る日にはさすがに空気が引き締まったとか。「いつものように撮影に行ったら、誰も話していない。『静かだな』と振り向いたら、後ろに父が立っていた」とジミー。今回はアクション監督も兼務したため、"大先輩"の父との仕事は緊張の連続だった様子。「自分は現場で指揮する立場なのに、なかなか意見が言えなかった。親に指示するなんて、皆さんも経験ないでしょう? 緊張したけれど『アドバイスして』とお願いし、相談しながら作り、最後は楽しめた」と振り返った。
他のメンバーもサモ・ハンとの共演は印象深かったよう。エリックは「幼い頃から見ていた人。共演できて夢がかなった」、ディーンは「生きる伝説のような人。現場の空気も引き締まり、素晴らしい体験になった」と絶賛していた。
また、台湾映画「ハーバー・クライシス 湾岸危機 Black&White Episode1」(12)など、アジア地域で幅広く活躍中のディーン。主演作を引っさげての"凱旋帰国"に「鼻血が出るぐらい興奮している」と笑顔。4人のやり取りは冗談が絶えず、終始和やかな舞台あいさつとなった。
「夢の向こう側 ROAD LESS TRAVELED」(2011年、台湾)
監督:セブン・リー
出演:ヴァネス・ウー、ジミー・ハン、ディーン・フジオカ、エリック・トゥー、クリス・ルン
2013年6月1日、ユーロスペースほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。