サドルを植物プランターに見立てた放置自転車を展示する史上初のアートイベント「SADDLE BLOSSOMS PROJECT」が、2013年5月、横浜国立大学(7日~10日)と千葉大学(20日~24日)でそれぞれ開催されます。
見過ごされている時間を、鑑賞する対象へ
自転車シェアリングサービス「COGOO(コグー)」が両大学に全生徒・職員向けに導入されることを記念したアートプロジェクト。学内に放置されて所有者のいなくなってしまった自転車のサドル部分を使い、プランターとして植物を育てるというユニークな内容です。各サドルにはQRコードが設置されており、コードを読み取ると各植物の現在までの成長の様子を動画で見ることが可能。自転車が放置されている間に成長する植物の姿を通じて、見過ごされがちな自転車の放置時間に気付いてもらうことが狙いです。
また自転車自体を時計に見立てて、放置時間の経過を印象的に表現したスペシャルムービー「BICYCLOCK」も公開中。30日間放置自転車を定点撮影してつくられた、サドルから育つ植物の神秘的な成長映像が映し出されています。
「COGOO(コグー)」は駐輪ラックやセンサーシステムを必要せず、1台から導入可能な自転車シェアリングサービス。「COGGOO」自転車を1台導入することで、10台の放置自転車を将来的になくすことができると試算されています。両大学では今年4月から全学生・職員向けに利用料無料で導入され、6月までに各校100台の導入、3000人の利用登録を目指しています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。