"伝説の殺し屋"ジャッカルをめぐるサスペンス・コメディー「コードネーム:ジャッカル」。韓国の人気アイドルグループ・JYJのジェジュン初主演映画として話題となっている。
舞台は韓国地方都市のホテル。"ジャッカル潜伏"の情報を受け、駆け付ける警察。同じころホテルにチェックインする人気スターのチェ・ヒョン(ジェジュン)。ヒョンの部屋へ押し入り、いきなり監禁する謎の女(ソン・ジヒョ)。事態はホテルの従業員、ヒョンのストーカーまで巻き込み、思わぬ方向へ展開していく──。
壊れたコミカルな演技に、ジェジュンの新たな一面を垣間見る
見どころはなんといっても、日本でも人気の高いジェジュンの体当たり演技だ。女性に押し入られ、口をテープでふさがれ、椅子にしばりつけられる。逃げ出すためにわざと下手な歌を歌ったり、おかしなダンスを披露したり、これまでのイメージを覆す熱演。脱出のためなら何でもする──壊れたコミカルな演技に、ジェジュンの新たな一面を発見できる。
謎の"監禁女"を演じるソン・ジヒョは、どこか憎めぬ個性的なキャラクターを好演。警官役にハン・サンジン、オ・ダルスと、芸達者が脇を固める。ほぼ全編通してホテル内で展開する密室劇。残念なのは、登場人物、エピソードを盛り込みすぎて、ドタバタ感が否めなかったことだ。
昨秋の釜山国際映画祭では、ソン・ジヒョと観客の前に登場したジェジュン。初主演に「映画の持つ魅力を感じた。すぐまた新しい作品に出たくなった」と熱い思いを語っていた。
「コードネーム:ジャッカル」(2012年、韓国)
監督:ペ・ヒョンジュン
出演:キム・ジェジュン、ソン・ジヒョ、オ・ダルス、ハン・サンジン、キム・ソンリョン
2013年5月3日、新宿バルト9、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。