吉田修一の青春小説を映画化した「横道世之介」が2月23日公開され、東京都内で主演の高良健吾、吉高由里子ら出演者と沖田修一監督が舞台挨拶した。
吉高「好きで泣きそうになる感覚を改めて教わった」
「横道世之介」は1980年代の東京を舞台に、長崎から上京してきた世之介(高良)をめぐる人間模様を描く。高良は「(俳優としての経験から)作品は終わり、始まることを知っている。でもこの映画は終わると思えない。観終えた後に皆さんの中で育ち、続いていくと思う」と感慨深げに語った。
ヒロインを演じた吉高は「すごく愛おしい映画。好きで泣きそうになる感覚を改めて教わった。仕事で海外に行った時も、ずっと世之介のことを考えていた。愛の重い作品」と振り返った。
2人は「蛇にピアス」(08)以来5年ぶりの共演。吉高は高良に「私にとって貴重な戦友で、信頼できる人。こんなに作品を好きになったのも、高良君が相手だから。この思いは続いていく。好きだよ」と"告白"。高良は照れながら「うれしいけど恥ずかしい。ありがとう。お互いに成長したね」と笑顔を見せた。
最後に沖田監督は「人との出会いで自分が変わる映画。観てもらえるだけで胸がいっぱいです」と話していた。
「横道世之介」(2013年、日本)
監督:沖田修一
出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛
2013年2月23日、新宿ピカデリーほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。