大学で物理学を教えるマシスン博士（シガニー・ウィーバー）と、若き助手のバックリー博士（キリアン・マーフィー）は、超常現象の科学的解明に取り組んでいる。2人の前に30年の沈黙を破り現れたのが、伝説の超能力者シルバー（ロバート・デ・ニーロ）だ。

超常現象に対する固定観念をぶち壊す作品

「リミット」（2010）で注目された新鋭ロドリゴ・コルテス監督が、博士2人と超能力者の攻防をスリリングに描いている。監督が製作・脚本を担当した「アパートメント：143」（2011）とは、いわばコインの裏表。どちらも超常現象をテーマにした物語だ。

超能力の存在に真っ向から挑戦状を叩きつける本作は、冒頭で観客の頭に刷り込まれた超常現象に対する固定観念をぶち壊す。田舎の一軒家で起こる心霊現象や、インチキ超能力ショーのトリック。博士二人が見事に解明して見る者の先入観を一度リセットし、そこへ"伝説の超能力者"シルバーを登場させるのだ。

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