脇役として光るのが、香港で見かけるさまざまな「もの」たちだ。会話をかき消す道路の騒音。向かい合わせば額が触れるほど狭い食堂のテーブル。カンカンカンカン、耳につく横断歩道の信号音。路地で台車を転がすランニングに短パンの男たち。
ジョニー・トーは生まれ育った香港を、愚かしくも抜け目ない人々を通し愛情をこめて描く。生き馬の目を抜かれても、金に足をとられて転んでも、ただでは起きない。バラバラに動いていた3人は、互いに気付かず雑踏ですれ違う。わき目など触れるひまはない──あの騒々しくエネルギッシュな、街の熱を肌に感じる瞬間だ。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。
「半径100メートルの面白さ」が見つかる地域と街のニュース・コラムサイト
毎日更新! オリジナル動画、記者会見やイベント映像もお届け
急がず、慌てず、円満にスマホ疲れのストレッチ
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。
このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください