銀座ソニービルでは2012年1月24日から、スヌーピーやピーナッツの仲間たちと楽しむバレンタインイベント「SNOOPY LOVE GINZA 2012」がスタートしました。(関連記事:スヌーピーがソニービルジャック! 限定ショップもオープン)
スヌーピーのぬいぐるみを抱いた谷川俊太郎さん(左)と幅允孝さん(右)
初日には、チャールズ・シュルツさん原作の「ピーナッツ」コミックを40年にわたって翻訳してきた詩人の谷川俊太郎さんが8階「OPUS」に登場し、BACH代表でブックディレクターの幅允孝さんとともに「LOVE is」をテーマにしたトークショーを行いました。
この日が初対面だったものの、互いの作品を通して知っていたこともあり舞台裏ですっかり盛り上がってしまっていたという2人。特に幅さんは、谷川さんの「ピーナッツ」が大好きで、谷川さんのユーモアあふれる和訳とオリジナルの英文とを照らし合わせながら1コマ1コマていねいに読んでいるといいます。
昨年10月に出版された最新刊「スヌーピー&暗い嵐の夜だった」では、小説王スヌーピーがついに作家デビューする、というストーリー。谷川さんは、この作品で「ものを書く者同士のシンパシーを感じた」そうで、サイン会に人が来ない話や編集者に却下されるエピソードなどを交え、"デビューほやほやの作家"スヌーピーに心を寄せました。
「LOVE=愛ではなく、"大好き"」
「ピーナッツのみんなに」を朗読する谷川さん
今回のイベントポスターにも記されれている「Love is walking hand-in-hand(大好きって手をつないで歩くこと)」のメッセージについて、幅さんは「LOVEを"愛"ではなく、"大好き"としたところがとても気に入りました」とコメント。谷川さんは「"愛"はまだ日本語としてまだ定着していないところがある」と話し、言葉としての「愛」「LOVE」について互いに意見を交わしました。
最後には、一言の代わりに「ピーナッツのみんなに」と題した詩を朗読した谷川さん。40年連れ添ったピーナッツの仲間1人1人に、温かい気持ちのこもった詩を捧げ、会場からは大きな拍手がおくられました。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。