漫画「サザエさん」で、おめかしして出かける先といったら百貨店が定番です。洋服売り場やおもちゃ売り場をまわった後は、高層階にあるレストランで食事。ちょっと懐かしいこの光景、今では「百貨店離れ」が進んでいるといわれています。
六本木ヒルズや丸ビルなどといったショッピングモールの台頭や、楽天やYahoo!ショッピングをはじめとするネット通販の発達など、購入手段が多様になったことが背景にあるのでしょう。
では、まったく百貨店に行かなくなったのか。都内で働く20代後半~30代前半のOLに、百貨店の利用シーンについて、本音を聞きました。
「靴」「傘」「ハンカチ」は百貨店
港区に勤務するAさん(20代後半)は、「ハンカチは百貨店で買う」と話します。理由は、いろんなブランドが一つの場所に集合していて、実際に手にとって比べやすいから。
「靴や傘もそうですね。私は靴が欲しいときは西武に行きます。ショッピングモールはブランドごとだから、欲しいアイテムがはっきり決まっているときは見つけるのが大変なんです」
銀座OLのBさん(30代前半)は、1週間に3、4回は通っています。
「お弁当を買いにデパ地下へ。職業柄、遅い時間帯に昼休憩をとるので、おいしいものが割引されておトクなんです。あと、ユニークな催事が好きで、松屋にはよく行きますよ」
Bさんは、ほかにも好きなブランドショップ、使っている化粧品を買うなら、迷わず百貨店へ向かいます。ただし、洋服や新しいコスメを探したい気分のときには、ショッピングモールや路面店へ。
彼女たちは、百貨店にまったく行かなくなったのではなく、欲しいものがはっきり分かっているときは百貨店、偶然の出合いを求めるならショッピングモール、というように、使い分けをしているようです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。