2011/6/17

シルバニアファミリー 遊んだことある人「幸福度高い」

エポック社の「シルバニアファミリー」が発売から27年目を迎えた。子どものころによく遊んでいたという人の中には、今では母親になっている人も多いだろうが、ここにちょっと興味深い調査結果がある。幼少時、「シルバニアファミリー」で遊んだことが「情操面の発達に好影響を与えている」というものだ。

情緒性とコミュニケーション能力の項目で得点高い

「東京おもちゃショー」でもシルバニアファミリーのブースが設けられ、商品が展示された

エポック社が、東北大学の川島隆太教授の指導のもと調査を行い(2011年6月発表)、幼少時にシルバニアファミリーで遊んでいた20~25歳の女性(200人)と遊んでいない女性(200人)について、大人になった現在の性格と主観的な幸福度に違いがあるか、以下の2つのテストや検査で比較している。

人格検査の「NEO-FFI」では、情緒性とコミュニケーション能力に関わる項目「外向性」と「誠実性」での得点が高かった。「外向性」の得点が高いと社交的で快活、「誠実性」が高いと秩序や良心を大切にしているとされる。シルバニアファミリーを用いたごっこ遊びを通じて、他者と接することの楽しさ、そのために秩序を守ることなどを学び、のちの性格にも影響を与えているのではないかと考えられるという。

さらに、世界保健機関(WHO)が開発した心の健康度を測定する質問紙「WHO-SUBI」を使って調べると、心の健康度(主観的幸福度)が高い傾向にあった。イギリス人女性にも同じテストを行ったところ、シルバニアファミリーで遊んでいた人の方がやはり、幸福度が高いという結果も出た。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]発売当初から変わらないテーマは、自然、家族、愛
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