2011年3月7日、生ビール90円からという驚きのバーが五反田駅近くにオープンしました。
その名も「原価BAR」。何と、メニューをすべて原価で提供しているのです。
入場料1500円を支払うだけで、安価な第3のビールはもちろん高級なお酒まで低価格で楽しめます。生ビールは高いもので420円。通常ショットグラスで2000円以上するウイスキー「余市 20年シングルモルト」も1杯810円で提供しています。
お酒だけではなく、手作りにこだわった自家製フードも原価です。バーニャカウダ風スティックサラダは240円、ローストビーフは300円。フードの中で一番高い、最上級イベリコ豚「ベジョータ」を使った「イベリコ丼」でも500円です。
店内の様子
そもそも、なぜ原価でメニューを提供しようと考えたのでしょうか。同店取締役の柳谷智宣(やなぎやとものり)さんによると、
「質のいいものを徹底的に安く飲んで食べてほしいと思った」
とのこと。もともと柳谷さんや、店長の横山信夫さんは、「安かろうまずかろう」の居酒屋が好きではなかったそうですが、この不景気でお店は安くないと立ち行かない。しかし客には質の高いお酒を好きに飲んでほしいと思い、「原価で提供する」ことを思いついたそうです。
原価なので利益はもちろん入場料のみ。「ギリギリです」と言いながら、入場料の値上げは今のところ考えていません。
営業時間は17時から25時。現在日曜日が定休日ですが、今後は日曜日も営業する予定と意欲的。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。