2011/5/19

難点あったほうがモテる? 「ワケあり宿」売り上げ好調

テレビの旅行番組でもときどき目にする「ワケあり宿泊プラン」。ネット上でも人気を集めています。ただ安いだけでなく、満足度も高い傾向にあるとか。いったいどんなものがあるのでしょうか。

旅行客の優先順位、明確に

低価格で満足
低価格で満足

じゃらんnetは、2010年7月に「訳ありプラン特集」ページを開設。通常1泊2食で20000円台の旅館にほぼ半額で泊まれるプランなどが販売されています。11年4月には、予約数が前年9月に比べ150%増と、売れ行き好調です。

ワケありの「ワケ」とは、具体的に「ほかの部屋より騒音が気になる」「エレベーターに近い」「浴室に窓がない」「仲居がつかない」などさまざま。

じゃらん広報は好調の理由を、「旅行に目的意識があり、宿泊施設として譲れる点、譲れない点の優先順位がはっきりしている人が増えている」ためだと分析しています。

施設側の思う「難点」をよく理解した上で、それが利用する本人にとって不快でなければ、格安で高級旅館に宿泊できるバーゲンセールと同じなのでしょう。訳ありプランを集めて特集化することで、集客効果も期待できそうです。

同社によると、東京発の国内旅行の傾向としては、以前から関東近郊が人気でしたが、東日本大震災後は、西日本へ注目が集まっているとのこと。沖縄が特に人気で、3月に九州新幹線が全線開通したことから九州への旅行もこれから伸びてくると予想しています。また、気温の上昇とともに、避暑を目的とした北海道や東北地方へのロングステイ客にも期待を寄せていました。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]「ワケあり特集」続々
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