テレビや雑誌などで最近、「大人女子」「オトナ女子」など、「大人」と「女子」を組み合わせた言葉が使われています。宝島社の女性ファッション誌『InRed』では、4月号(2011年)の特集「大人女子の春めきアウター204」の文字が表紙を大きく飾っていますし、3月23日に創刊されたばかりのマガジンハウス『Lips』は、創刊記念プレゼントに「大人女子アイテム」がセレクトされています。
「少年の心を持つ男性」の女性版?
女性たちは「大人女子」という言葉に対してどんなイメージを持っているのでしょうか。東京バーゲンマニアが首都圏に住む30~40代の女性104人に対して、アンケートを行ったところ、「大人女子」という言葉のイメージが「良い」と答えた人は21.2%、「悪い」と答えた人は14.4%で、好感を持っている人のほうが多いことがわかりました。
「大人女子」という言葉を使う女性についてどう思うか尋ねたところ、「流行に敏感でおしゃれな女性」「クールで自立している人」「年齢にともなったしっかりした感覚を持ちつつも可愛い印象」といった意見が。一方、「バカっぽい」「幼稚」「若づくりで『痛い』感じがする」といった厳しい意見も飛び出しました。
広辞苑によると、「女子」の意味は、
(1)おんなのこ。娘。
(2)おんな。女性。婦人。
とあり、必ずしも「おんなのこ」を指しているわけではないようですが、幼いイメージの言葉と「大人」の組み合わせに違和感を持つ人がいるようです。
アンケートでは、「仕事を持つ女性に似合う」「独身の30代以上の人たちを指す感じがする」「子供がいたらそんな言葉は使わない」など、年齢やライフスタイルによって、使っていいタイプと悪いタイプを分けて考えている人もいました。
また、言い方や話す相手、話のテーマも重要なようです。
「恥ずかしそうにいうのはアリ、かわいこぶって?言うのはナシ。」(35歳 専業主婦)
「女性同士なら良いと思う」(31歳 事務系会社員)
「驚いたのは、ビジネス(職場)の話をしているときに『やっぱり男子は顔で女子の扱いを決めているよね。。。』というような発言をしたことです。コメントも微妙ですが、百歩譲って『男性』『女性』と言え、と思いました。」(35歳 専業主婦)
「女子会」や「女子力」など、ほかにも「女子」を使った新しい言葉を最近耳にしますが、そもそも大人になってから「女子」という言葉を使ったことがあると答えたのは、全体の半数以上55.8%でした。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。