これは何かの危険信号なのかもしれない。
別段、霊感があるとか、第六感が働くとか、そんなようなタイプではない。でも、ちょっと気を付けほうがいいぞと思うことが、近頃身の周りで起きている。きっかけは、仕事仲間の彼氏が持病の糖尿病が悪化しているらしいと聞いたことだった。まだ30代後半と若いにも関わらず、治療生活に入る可能性があるらしい。
すると数日後には、番組出演者の一人から、突如1か月の入院のために出演見合わせの連絡が来た。いつも明るく元気に振る舞っていた彼女。やはり30代後半の若さ。衝撃が走った。その話を友人にすると、つい数か月前に難病が発症した40代前半の女性の話を聞く。直接の知り合いではないらしいのだが、治療法も見つかっておらず、発症すると余命は数か月から数年といわれている難病だ。あまりにもいたたまれなく、話す方も聞く方も涙を流しながら話す。
病気の話が病気の話へと連鎖していく。とどめを刺されたのが昨日の夕方。仕事を終え、別会議に向かうために某局の玄関を出ようとしたところ、なにやら人だかり。年末なので大物芸能人か歌手が近くにでもいるのだろうか。それにしても、ざわつき方がそれとは違う。なんだろうと思いながら歩いていくと、一人の若い男性がうつぶせになって倒れていた。恐らく、手をつくこともなくそのまま倒れ込んだらしく、コンクリートの床に流血がある。床には男性のものらしい鞄と、折れて柄が無くなった眼鏡が散乱している。警備員が大丈夫ですかとしきりに声をかけている中、けたたましい救急車のサイレンが鳴り響いた。
特番リハーサル中に倒れたプロデューサー
そういえば、あれも年末だった。特番作業に追われていた深夜、トイレに行った際、ふと階段の踊り場を見ると、男性がうずくまっている。40代前半ぐらいだっただろうか。話しかけると意識はあるようだがろれつが回っていない。急いで周りのスタッフに声をかけ、どこのセクションの人かを確認して救急車を手配したことがあった。また、かつて番組でお世話になったプロデューサーは、年末特番のリハーサル中に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。そう、どれも年末の出来事だ。そう思うと背筋がゾっと寒くなった。
救急車に運ばれた彼を見とどけ別の現場へ移動したが、動悸はなかなかおさまらなかった。彼は、大丈夫だったんだろうか。
思えば、徹夜が続く不規則な仕事をしている身。いつ自分の身に起こっても不思議ではないのかもしれない。ちゃんと健康診断には行かないと...。今年もまたサボってしまった健康診断。健康優良児で、それだけが取り柄だった私も、そろそろガタが出ておかしくない。来年こそは必ず受ける!といって何年かスルーしてきた健康診断。やはり、これは何かの信号なのかも。だとしたら、そのシグナルを無視せず、ちゃんと受け取ろうと誓った。
モジョっこ
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