結婚式のスタイルが多様化する一方で、近年増えているのが結婚式や披露宴を行わない「ナシ婚」。親世代からは「あげない理由がわからない」という戸惑いの声もちらほら聞こえますが、ナシ婚カップルにもさまざまな理由があるようです。
身内食事会、結婚指輪で済ます
ナシ婚だった既婚女性を対象に、みんなのウェディングが実施したアンケート調査をみてみると、挙式・披露宴を行わなかった理由(単一回答)で最も多くあがったのが、"資金はない""費用が高そう"といった「経済的事情」>(20.3%)。2位、3位には「おめでた婚のため」(18.7%)、「セレモニー的行為が嫌」(18.4%)が入り、上位3つが僅差で突出していました。
複数回答でさらに理由を聞いてみると、「ほかにお金を使いたいから」(36.4%)、「見積もってはいないが高そうだから」(35.4%)、「セレモニーが嫌」(35.4%)の順で多く、挙式自体への苦手意識を除くと、こちらでも経済的事情に関する回答が目立ちます。特に「ほかにお金を使いたい」という人たちの回答では、具体的な使い道として「貯金」(57.4%)>、「生活費」>(55.7%)、「新生活準備」>(50.4%)という現実的な回答が上位を占めていました。
別の調査で女性回答者7割が「お金がないと結婚できない」と主張していることも考えると(既出:女性7割「お金ないと結婚できない」 理想は年収600万以上)、イマドキカップルは結婚という人生の一大イベントのおいても節約を優先するという傾向にも納得がいきます。ただし「ナシ婚」ではあっても、入籍以外に6割の人が「身内だけの食事会」(64.2%)、「結婚指輪の購入」(59.8%)は済ませており、挙式・披露宴に代わる行事として定着しているようです。
※調査は2013年2月7日から13日まで、入籍をしているが挙式・披露宴を両方とも行っておらず、現時点でその予定がない20~39歳の既婚女性316人を対象に実施
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