終戦直後の日本を舞台に、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)・マッカーサー元帥が命じた極秘調査をめぐる秘話を描く「終戦のエンペラー」の製作報告記者会見が4月24日、東京都内で開かれ、製作の奈良橋陽子、ゲイリー・フォスター、野村祐人、出演の初音映莉子、西田敏行、中村雅俊、伊武雅刀、片岡孝太郎が出席した。
トミー・リー・ジョーンズは哲学者のよう
極秘調査を担当したマッカーサー元帥の部下・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)と恋に落ちるヒロイン・アヤを演じた初音は「思いを込めて一つ一つ大事に演じた。自分も成長できた大きな映画」と話した。
また、マッカーサー元帥を演じたハリウッドスター、トミー・リー・ジョーンズとの共演について、西田敏行は「人間の大きさを感じた。俳優でありながら哲学者のよう。非常に尊敬できる人。冒頭の飛行機内でのシーンは、行間の気持ちをしっかり表現し、素敵な俳優だと思った」と振り返った。
さらに、英語での演技について、当時の近衛文麿首相を演じた中村は「難しい台詞が多く、フェラーズ(准将)と対等に話さなければならないシーンもあった。米国には負けたくない、という意識で臨み、疲れ切った。自分ではベストを尽くした」と語った。
企画・製作を担当した奈良橋は「米国から見た日本という、普段と違う視点のものがないか探した。そんな中でフェラーズ(准将)の話と出合った。世界平和、日米の調和のため、(映画化を)やるべきだと思った」と話していた。
「終戦のエンペラー」(2013年、米国)
監督:ピーター・ウェーバー
出演:マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行、羽田昌義、火野正平、中村雅俊、夏八木勲、桃井かおり、伊武雅刀、片岡孝太郎
2013年7月27日、全国公開。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。