2011/7/19

海外バーゲン事情 パリジェンヌに「衝動買い」はない?

世界屈指のトレンド発信地となった東京。流行に敏感な東京女子は、夏のセールで獲得したアイテムをさっそく着こなして街を闊歩しています。

ところで、海外のセール事情はどうなのでしょう。まっさきに気になったのは「元祖・おしゃれの都」パリ。日本と違い、フランスのセールは各店バラバラではなく、一斉にスタートするとか。現地に住むライター・江草由香さんに様子を聞きました。

Tシャツ1枚でも試着してから

フランスでは、セールのことを「ソルド」と呼びます。今年は6月22日にスタートし、5週間続きます。不況が続いているので、店もお客もソルドへの意気込みは並々ならぬものが。初日の午後はデパートのカジュアルフロアがイモ洗い状態でした。

2週間目からほとんどの店が再値下げ、4週間目になるとあちこちで70%など大幅値下げされます。終盤になるとなかなかいいものは残っていませんが、大きいサイズと小さいサイズは残っています。大きいサイズはアメリカ人が、小さいサイズは日本人が買っていくそう。外国人の多いフランスならではの光景です。

賢い人の勝負は1週間くらい前から始まっている。事前にショップを下見してまわり、気になるものは試着。心に決めたものをソルド初日の早朝に買う、というのが攻略法です。

「そもそもフランス女性は『締まり屋』が多く、無駄なものは一切買いません。Tシャツ1枚でも入念に試着して、納得したものだけを購入します」

と江草さん。フランス人の辞書に「衝動買い」という言葉はないのかも...。

ちなみに、試着室でフェイスカバーを使う習慣がないそうです。もしソルドで買い物をすることがあったら、特に大勢の人が試着するので、商品を買う前に口紅やファンデーションが付いていないか、しっかりチェックしましょう。中には残念ながら、汗臭くなっているものもあるようです。

自分のスタイルをしっかり持ったパリジェンヌ。憧れのシンプルライフの裏には、努力が必要なんですね。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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