「ベビー用」とうたわれたスキンケア商品を、大人になってから使ったことはありますか? 手ごろな値段でパッケージがかわいいといった理由もありますが、「ベビー用」なら刺激が少なく、敏感肌や荒れた肌にもいいと思って支持する人が多いようです。
大人とはお肌の成分が違うの
ところが、ベビー用オイルを使った人の中には、かえって肌トラブルを引き起こしてしまったケースも。ネット上では、
「肌が結構敏感で、ベビーオイルでもちょっとかゆくなります」
「まったく潤わないし、その上ボディケアでは肌荒れした事ない私が赤いぶつぶつが・・・」
という残念な体験談が寄せられています。
化粧品に詳しい資生堂に問い合わせたところ、「ベビー用を選んだこと」がトラブルの原因になったのでは、という回答がありました。ベビー用のスキンケア商品は確かに低刺激ですが、含まれている成分が大人の肌に必要なものとは違うため、「肌にいい」と考えるのは間違いだったのです。
「一般的にどのメーカーも、それぞれ(年齢や悩み)にあわせて商品を作っていると思います。『~用』とうたっているのは根拠があります」
皮脂を例にとると、赤ちゃんは大人に比べてはるかに少ないので、オイルは油分多め、せっけんは洗浄力弱めになっているそう。そのため大人が使うと、汚れがきちんと落ちないこともあります。敏感肌なら敏感肌専用の化粧品を使うのがベストなんですね。
「キレイを実現するのに必要なものは個人によって違います。血流が悪い場合はマッサージがいいし、乾燥ならクリームをおすすめします。銀座にオープンした『SHISEIDO THE GINZA』は、3階『パーソナルビューティーセッション』で、お一人お一人の肌に何が必要なのか徹底的に分析し、カウンセリングを行っています」
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。